社史

NEXO、Soundcraft、JBL PROFESSIONALブランドの獲得

ブルーノート東京にJBL PROFESSIONALスピーカーシステム、AMCRONパワーアンプをはじめとする音響システムを納入(1998年)ブルーノート東京にJBL PROFESSIONALスピーカーシステム、AMCRONパワーアンプをはじめとする音響システムを納入(1998年)

 AVC販売事業部が1993(平成5)年に打ち出した輸入商品への特化方針は、既存のブランドの営業強化だけでなく、新たな輸入ブランドの獲得にも積極的に乗り出すことを意味した。
 1994年4月には、スピーカーシステムのメーカーNEXO社(フランス)と輸入総代理店契約を結び、ポータブルスピーカー「PS15」の取り扱いを開始した。当時国内では無名のメーカーだったが、1997年に発売した「Alphaシリーズ」は、取り回しの良いツアー用スピーカーで、コンパクトなうえに音質や出力音圧も優れているということから、市場での好反応を予測したAVC販売事業部は、大量のデモ機を導入し、全国の事業所でデモンストレーション活動を大々的に展開した。また、その性能の良さを見込んだPA事業部もAlphaシリーズを導入し、1999年7月の「B’z LIVE-GYM ’99 Brotherhood」東京ドーム公演から運用を開始した。そのパワフルなサウンドが好評を博し、NEXOブランドは急激に日本市場に浸透していった。さらに、これを契機に「PS15」にも火がついて、結果的に「PS15」はNEXOブランド中、最も販売数を伸ばしたスピーカーとなった。時間はかかったものの一大スピーカーブランドへと成長したNEXOは、ヒビノの積極的な営業と運用が育てたブランドといえるだろう。
 AVC販売事業部は、海外メーカーとの交渉窓口やブランドマネジメントに対応する人員を配置するなど組織づくりを固め、1998年4月には、かつてヒビノの主要取扱いブランドだったSoundcraftの輸入総代理店契約を新たに結んだ。さらに同6月には、JBL PROFESSIONALの輸入総代理店契約を結んだ。SoundcraftとJBL PROFESSIONALは、ともにアメリカHarman International Industries, Incorporated傘下の世界的ブランドとして名を馳せていた。
 当時、Soundcraftの国内代理店はスチューダー・ジャパン株式会社だったが、Harman社側からヒビノへの代理店変更の打診を受け、1983年以来再びミキシングコンソールのトップブランドを手掛けることになった。
 一方、JBL PROFESSIONALとヒビノの関係は、1971年12月にディーラー契約を交わして以来、販売においても、またPA事業部での運用においても、ヒビノの主力ブランドとして長い歴史を刻んできた。
 JBLは、コンシューマー向け製品とプロフェッショナル向け製品をラインアップしていたが、Harman社はヒビノに対し、プロ向け製品の輸入総代理権を譲渡する意向を示した。悲願だったJBL PROFESSIONALの国内ディストリビューターとなったAVC販売事業部は、これを機に人員を増強、江東区東陽に事業所を移転し、社内はこれまで以上に活気づいていった。

横浜BLITZの音響システム設計及びJBL PROFESSIONAL、AMCRONをはじめとする音響システムを納入(2004年)横浜BLITZの音響システム設計及びJBL PROFESSIONAL、AMCRONをはじめとする音響システムを納入(2004年)

  • 前の節へ
  • 次の節へ

一覧ページに戻る

※ここに掲載した情報は、2015年2月発行の「ゴールなき頂を求めて 挑戦こそが我らの誇り ヒビノ株式会社50年史」より転載したものです。この記事の無断引用、無断転載を固く禁じます。

第4章 転換期 1994〜2003

第4の柱を求めて

PAGE TOP