社史

スピーカーシステム「NBⅢ」を運用開始

NBVスピーカーシステムNBⅢスピーカーシステム

 1990年代後半から注目されていた「ラインアレイ(線状音源)理論」によるスピーカーシステムは、複数のフルレンジスピーカーを同理論に基づいた配置にすることで、指向特性が安定し、低音から高音まで距離による音圧減衰も少なくできるというものだった。概してPAエンジニアの経験則に頼る面が多かったスピーカーの組み合わせやセッティングに、一定の理論づけを提示したことの意味は大きかった。
 フランスのL-ACOUSTICS社が製品化した初のラインアレイスピーカーシステム「V-DOSC」は、国内外の一流アーティストやコンサート制作スタッフに強いインパクトを与えた。
 PA事業部は、V-DOSCに匹敵する性能を持つオリジナルのスピーカーシステムを目指して開発に着手し、約半年の試行錯誤の結果、ヒビノオリジナルとして4代目となる新世代のBINCO、名づけて「NBⅢ」スピーカーシステムが誕生した。
 NBⅢのデビューは1999年7月、千葉県・幕張メッセの野外特設会場に20万人もの大観衆を集めた「GLAY EXPO ’99 SURVIVAL」だった。ヒビノの自社開発スピリットが生み出したNBⅢは、申し分のない大舞台でデビューを果たした。同コンサートでは、映像事業部も映像表示を担当し、放電管方式ディスプレイ「FT-30」やメディアランナーを展開。ヒビノの「音と映像」が日本音楽史上に残る超ビッグイベントを力強くサポートした。

  • 前の節へ
  • 次の節へ

一覧ページに戻る

※ここに掲載した情報は、2015年2月発行の「ゴールなき頂を求めて 挑戦こそが我らの誇り ヒビノ株式会社50年史」より転載したものです。この記事の無断引用、無断転載を固く禁じます。

第4章 転換期 1994〜2003

第4の柱を求めて

PAGE TOP