社史

第33回東京モーターショー1999 トヨタブースで高い評価を得る

 第33回東京モーターショー1999は、LEDディスプレイ元年ともいうべき年となった。映像事業部初のLEDディスプレイ案件は、スタートから難易度の高いものとなった。トヨタブース中央の円形状サロンの壁一面を、LEDディスプレイで覆い尽くすというものだった。映像事業部は、筐体(フレーム)をベルギーのシステムテクノロジー社に、10oのLEDパネルを日亜化学工業に依頼したが、LEDの生産がスケジュール上追いつかないということになり、千葉県市川市の倉庫を借りて即席の組み立てラインを作り、日亜化学工業から随時届くLEDパネルをスタッフ総出でフレームに組んでいくという作業を24時間体制で行った。
 完成した壁一面の曲面ディスプレイには、8ビットながらフレーム変調機能により10ビット相当の映像表示を可能とするクロマテック社の最新プロセッサー「DLC-302」を計8台使用し、色鮮やかな映像が再現された。さらに、同ブースの音響設計・施工・運用はPA事業部が受注し、中央床部には「フロアシェーカー」(音の振動を足もとから直接体に伝えるシステム)を設置するなど、「音と映像のプレゼンテーター」にふさわしい先進的かつ挑戦的なブースを構成した。
 LEDディスプレイによる360度映像と、フロアから伝わるサブハーモニックサウンドは、来場者を大いに楽しませた。1999(平成11)年のトヨタブースは、ヒビノの総合力が最大限に発揮されたものとなった。クロマテック社は、これを機に、LEDパネルを含む本格的なLEDディスプレイ・システム製品化への足掛かりをつかんだ。

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※ここに掲載した情報は、2015年2月発行の「ゴールなき頂を求めて 挑戦こそが我らの誇り ヒビノ株式会社50年史」より転載したものです。この記事の無断引用、無断転載を固く禁じます。

第4章 転換期 1994〜2003

第4の柱を求めて

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