社史

世界初4K対応LEDプロセッサー「DLC-612」開発とLEDディスプレイ・システム「ChromaLED 6B」発売

4K対応LEDプロセッサー DLC-612(左)、ChromaLED 6B(右)4K対応LEDプロセッサー DLC-612(左)、ChromaLED 6B(右)

 ヒビノクロマテック Div.は、「DLC-118HD」をさらに高性能化した「DLC-612」を製品化した。DLC-612は、15ビット・4K対応、つまりフルハイビジョンの4倍の画像処理を可能にする世界初の4K対応LEDプロセッサーであった。
 常に時代の先取りが求められるコンサート映像やイベント映像の世界では、すでにフルハイビジョンを超えるスクリーンサイズに対応するプロセッサーのニーズがあり、現場を熟知するヒビノが4K対応のプロセッサーを世に出すのは必然といえた。

ラジオシティ・ミュージックホールにDLC-612を初納入ラジオシティ・ミュージックホールにDLC-612を初納入

 DLC-612は、2006(平成18)年9月、屋内では世界最大級のLED画面とともにアメリカのラジオシティ・ミュージックホールに初めて納入された。大都市ニューヨークを象徴するホールへの採用によって、同プロセッサーの性能が世界にアナウンスされることとなった。
 さらに、DLC-612の性能を最大限に生かすLEDディスプレイとして独自開発したのが、ヒビノの“黒”、「ChromaLED(クロマレッド)6B」であった。
 通常のLEDは、明るさを確保するために白色(ホワイトレンズ)が基本だったが、特にモーターショーで求められる映像クオリティに対応し、他社との差別化を図るためには、微妙な色の再現やコントラストを際立たせる「黒」、ブラックレンズ及びブラックマスク搭載のLEDパネルの開発が検討された。
 LED素子メーカーの日亜化学工業株式会社は当初、あえて輝度を下げるような製品を作ることに難色を示したが、現場の強いニーズを理解し、新たな高輝度ブラックタイプLEDの開発という技術をもって応えてくれたのであった。
 2006年6月、新開発の6mmピッチ・ブラックフェイスLEDディスプレイと、次世代型高性能プロセッサー「DLC-612」との組み合わせによる「ChromaLED 6B」を発売した。同時に、ヒビノオリジナルのフラッグシップLEDディスプレイ・システムのブランドを「ChromaLED」と統一し、さらなるブランドの浸透を図ることとなった。
 黒色が強調されることにより、くっきりとした高精彩映像を再現する「ChromaLED 6B」は、何よりも画質が重要視されるモーターショーでその実力を発揮した。また、世界的なファッションブランド「PRADA」に認められ、2007年11月に銀座店をはじめとする世界50店舗のディスプレイに採用された。その後、日産グローバル本社ギャラリーや渋谷ヒカリエなど、高いレベルの映像表示が求められる案件において、ヒビノのChromaLEDは有力なブランドとして浸透していく。

渋谷ヒカリエに納入したChromaLED 6B。最大直径約17.7mの円形大型LEDディスプレイ・システムを3台設置(2012年)渋谷ヒカリエに納入したChromaLED 6B。最大直径約17.7mの円形大型LEDディスプレイ・システムを3台設置(2012年)

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※ここに掲載した情報は、2015年2月発行の「ゴールなき頂を求めて 挑戦こそが我らの誇り ヒビノ株式会社50年史」より転載したものです。この記事の無断引用、無断転載を固く禁じます。

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