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音響・映像・ステージに関する専門用語や業界用語をご紹介します。

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用語解説

サーボカムクレーン

アームの先端にカメラを取り付けて、アームによる上下移動と台車そのものを動かすことで複雑な撮影を可能にするクレーン。アーム操作、カメラ操作、クレーン移動などを同時に行うには技術と熟練が必要。場合によっては2〜3名のオペレートになる場合もある。

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最大入力音圧レベル

マイクロホンに音圧を加えた時に、正常に入力できる最大のレベルのこと。この値を超えると歪んだ音が出力されることとなる。多くのコンデンサーマイクには、入力減衰用のパッドが搭載されており、通常人為的に可能な大音圧は130dB程度が限度と考えられているため、パッドスイッチをオンにすることで最大入力音圧レベルが130dBを上回る機種も存在する。

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彩度

色の鮮やかさの尺度。色の3属性のひとつ(他は色相と明度)。3属性をそれぞれ軸とする色空間において、白、黒、灰といった無彩色軸との距離で表される。

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サイドドラム

スネアドラムのこと。

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サイドフィル

モニタースピーカーの一種。ステージ上のミュージシャンへ向けて、各楽器やボーカルの音を送り返すために、ステージの両サイドに設置するスピーカーのこと。横アテとも言う。
ステージの床に置くフロアモニタースピーカーだけではカバーしきれない方向にも、サイドフィルによって音を送ることが可能になる。特に、ボーカリストの真横方向に設置して、ボーカリストが上手・下手に移動した場合や、ギタリスト等のミュージシャンがステージの前方に来て演奏する場合のモニターシステムとして使用される。(モニタースピーカーシステム)

サイドフィル

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サイドライト

照明の一種。側光とも呼ばれる。その名の通り、対象の真横から光をあてる方法。立体感、明暗のコントラストが強調される。左右どちらか一方から光を当てることが多い。

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サイマル放送

同時刻に同一の内容を、複数の異なる放送波・放送方式・放送媒体などで放送すること。Simultaneous broadcasting(同時放送)。
例えば、NHKの紅白歌合戦が、地上波デジタルテレビ放送、衛星放送、ラジオ放送、ワンセグメント放送など複数の放送波で同時に放送されている状態や、日本の地上波テレビ放送がアナログ放送からデジタル放送(地デジ)へと移行される期間中の数年間、地上波アナログテレビ放送と地上波デジタルテレビ放送の両方で、同じ番組を同じ時間帯に放送していた状態などがサイマル放送にあたる。

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サウンド・エフェクト

効果音のこと。Sound Effectを略してSEと呼ぶことも多い。
メインの物(音・映像・舞台など)の表現を高めるために、演出効果として用いる音のこと。鳥の鳴き声や、雨音、車のブレーキ音など臨場感を演出する音や、シンセサイザー等で作られた心情表現の効果を高める音などがある。
ライブ開演前に、客席に向けて小音量で流されている楽曲を指す場合もある。

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Soundcraft(サウンドクラフト)

1973年にイギリス・ロンドンに発足したミキシングコンソールのブランド。コンサートのツアービジネスが始まったばかりの70年代、フライトケースに収まるコンソールを世に送り出し、その後レコーディング用コンソールを開発。一大ブランドとして現在も幅広い製品を開発、製造している。
外部リンク Soundcraft製品ページ(ミキシングコンソール)

Soundcraft(サウンドクラフト)

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サウンド・チェック

マイクや楽器、スピーカーから発せられる音が、要求されている通りの音として正常に発せられているかどうかチェックすること。

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サウンドトラック

映画のフィルムにおける音声の収録部分のこと。今日では、映画だけでなくドラマやアニメーション、ゲームの音・音楽のことや、それらが収録されたアルバムのことも指す。その作品の主題歌や挿入歌、および劇中に流れる音・音楽が収録されている。
また、こうしたサウンドトラックに収録されているインストゥルメンタルなどが、TVの情報番組等で、BGMとして使用されていることも多い。

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サウンドフィールドマイクロホン

イギリスCALREC社によって開発されたステレオマイクロホン。1つの筐体に、4つのマイクロホンユニットを組み込み、音場空間を幅広く収音する。マイクホンユニットは1つが無指向性、3つが双指向性で、正面・横・高さの3軸上の音をそれぞれが収音するように設計されている。

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サウンドミキシング

直訳すれば「音を混ぜる」ことであるが、公演や放送、録音などの目的に合わせた明確な意図に沿って音をプログラムすること、音作りをすることである。具体的には、楽器や音声を個別に収音し、ミキシングコンソール等を用いて、電気信号を合成処理することを指す。その音を収音するための楽器やマイクの配置、レベル調整などの一連の作業を総称する場合もある。

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サクソフォーン

サックス。ほぼ金属製であるが、構造上は木管楽器に属する。木管の運動性能、金管のレンジの広さというメリットを併せ持っている。

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サスティン

シンセサイザーにおけるADSRの3つ目。音の時間的変化(エンベロープ)の4つの要素の一つ。持続する音の音量を設定するパラメーター。一方、楽器の場合には音が発生した後の響きのことを指す。これはシンセサイザーではリリースにあたる。サステイン、サスティーンとも。

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サスペンション

マイクロホンをマイクスタンドに取り付ける際に用いられる部材のうち、ホルダーなど直接固定するものではなく、ゴムやウレタンなどで作られた鳥かごのような形状の部材のこと。床からの振動を防止することが出来る。

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サスペンション・フットライト

舞台に設置された吊り具に吊り下げる照明器具のこと。

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サチコン

ビデオカメラの心臓部である撮像管の一種。光電面がSeAsTe(セレン砒素テルル)であることからこの名前になった。Saticonは日立とトムソンとソニーの商標である。

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撮影監督

映画やテレビの照明と撮影の責任者のこと。日本では照明を切り離し、別の担当者が担う場合があることもあり、厳密な仕事の定義は難しい。

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擦弦楽器

弦を擦って音を出す楽器のこと。バイオリンやヴィオラ、チェロ等がこれに当てはまる。擦るための道具として、馬の尾等を材料とした弓が用いられる。この弓には摩擦を多くするために松やにを塗布する場合が多い。

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撮像

光を電気信号に変換すること。光電交換。1871年に光を当てると電流が流れるセレン元素が発見され、その後機械式の撮像装置が誕生した。現在のテレビに用いられる技術のベースは1933年に発明された電子式撮像管アイコノスコープである。

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撮像管

光を電気信号に変換するための電子部品。テレビやビデオカメラの心臓部として用いられていた。撮像板が普及した現在でも、高感度暗視カメラなどに用いられている。

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撮像素子

光を電気信号に変換するための素子のこと。電子管を用いた撮像管と、CCDなどの固体撮像素子がある。

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撮像デバイス

撮像管やCCDといった光を電気に変換する(撮像)ためのデバイスのこと。

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サブウーファー

一般的なスピーカーでは再生が難しい超低音域を聴かせるスピーカーシステムのこと。普通のスピーカーと組み合わせて超低音域を担う。スーパーウーファー、サブLowとも呼ばれる。

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サブキャリア

副搬送波。主信号に別の信号を付加するために用いる搬送波のことである。

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サブソニック帯域

低域の音の中でも、特に低く、聞こえるか聞こえないかの境界の音域のこと。

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サブ卓

舞台袖操に設置されるサブの音響卓のこと。

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サブマスター

サブマスター(sub master)は、マスター(マスターメディアマスターテープ)の複製。マスターのバックアップや代用の役割を持つもの。
サブマスなどと略して言う場合もある。

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サブLow

一般的なスピーカーでは再生が難しい超低音域を聴かせるスピーカーシステムのこと。普通のスピーカーと組み合わせて超低音域を担う。サブウーファー、スーパーウーファーとも呼ばれる。

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サラウンド

スピーカー再生によって損なわれる臨場感を再現するために考案されている立体音響の一種。モノラル空間、ステレオ空間が1、2次元的だとするなら、サラウンド空間は3次元的考え方である。左右2台のスピーカーとして普及したステレオをフロントとし、センターやリアスピーカー、サブウーファーを設置する5.1chシステムが普及している。

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サラウンドプロセッサー

2chの音声信号を5.1ch、7.1chなどに擬似変換処理する回路のこと。

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サラウンド方式

サラウンド=「囲む」という意味。
聞き手に対してスピーカーを囲むように配置することによって臨場感溢れる音を楽しむことが出来る。

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残響

音源による音の発生が終わった後、環境条件によって音がしばらく残り、だんだんと減衰していく現象のこと。天井や壁などに反射した音の集合である。音に潤いが出たり、空間の広がりや立体感を感じさせる効果がある。電気信号を処理するエフェクターにはこの現象を再現するものが多数存在する。

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残響時間

残響の度合いを表すために比較される時間のこと。500Hzの音が止まってから、そのエネルギーが60dB(1/1,000,000)減衰するまでの時間を指す。会場の大きさや設計により残響音の質感が異なってくるため、一概には言えないが、一般的に、スピーチには約1秒以内、クラシック音楽の公演では約2〜4秒、ポップス公演では約1秒前後が最適とされている。

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残響特性

その空間や部屋等の残響時間と周波数の関係を表すもの。一般的には周波数と残響時間の2軸による図が用いられる。

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残響付加装置

エフェクターの一種、リバーブレーター。入力ソースに残響を付加するために、音の時間軸をコントロールするものである。

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サンクラ

サウンドクラフトの略。

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三原色

混色によって再現される色ではなく、混色のもとになる3つの色のこと。光の混色か物体の混色かによって、その三原色は異なる。
光を混色する加法混色の場合は、RGB(Red:赤・Green:緑・Blue:青)が三原色となる。これを光の三原色、色光の三原色などと呼ぶ。
絵の具などの色料を混色する減法混色の場合は、CMY(Cyan:シアン・Magenta:マゼンタ・Yellow:黄)が三原色となる。これを色の三原色、色料の三原色、色材の三原色などと呼ぶ。

三原色

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3原色画像信号

赤・青・緑の画像信号のこと。撮像素子によって光を信号に変えることで得られる。かつて、3原色に分解し信号化すること、伝送すること、受像すること、それぞれの技術の確立がカラーテレビ放送に不可欠だった。

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3原色画素配列型ディスプレイ

赤・青・緑の蛍光体ドットの1組を1画素として画面を構成するディスプレイ。その画素に対応する小さな穴の開いた金属板をシャドーマスクと呼ぶことからシャドーマスク型のブラウン管ディスプレイのことを指す。

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3原色ブラウン管方式

赤・青・緑の3原色のブラウン管から出た映像信号を直接見る方式。光学的に合成するため画面が明るくなるというメリットがあり初期のカラーテレビに用いられた。

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3撮像素子方式

3原色の信号を、それぞれ3つの撮像管やCCDを用いて得る方式。カメラが比較的大きくなり、高価になってしまう。

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サンサンヨンパチ(3348)

テープ式のデジタルMTRのデファクトスタンダード。SONY社製。

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三点づり

会場の天井からマイクロホンを吊るすための方法の一つ。高い位置にマイクロホンをセットできること、それにより目立たないこと、床に置く場合と違い、振動による雑音を抑えられる等のメリットがある一方、セッティングに時間がかかることや、設置後の微調整が難しいなどのデメリットがある。

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3板式

3撮像素子方式のうち、CCDを使用する方式のこと。

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3板プリズム方式

3つのCCDと色分解プリズムを用いるビデオカメラの方式の1種。この方式では、レンズとCCDの間にプリズムが挿入されるため、その収差の補正など細かい配慮が必要になる。

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サンプラー

音声信号を取り込んみ、鍵盤やパッドを押すと再生できるようにした装置。

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サンプリング

音の波形を時間的に細分化して、形を抽出することをサンプリング(標本化)という。楽器の音や自然音などを収音したアナログ音声信号をデジタル信号に変換する際に必要な工程の一つ。
サンプリングのとき、アナログ信号から、そのサンプルを1秒間に何回読み取るかを示す数値をサンプリング周波数という。この回数が多ければ多いほど、AD変換の精度が高いことを意味し、より高音域まで読み取って正確な音を再現できる。一方で、サンプリング周波数が高いほどデータ量は大きくなる。
原理的には、サンプリング周波数の半分までの帯域幅を再現することができる。CDのサンプリング周波数は44.1kHzなので、フラット(0)から22.05kHzまでの音を記録可能ということになる。
PCM方式シンセサイザーなどは、サンプリングされた音源を加工することで音を出している。

サンプリング

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サンプリング周波数

アナログ信号をデジタル信号に変換する際に、1秒間に何回サンプリングするかを表した数値。サンプリングレート、サンプルレートなどとも言う。記号ではFs、fsと表記する。
例えば、CDやDVDのサンプリング周波数は44.1kHzだが、これは1秒間に44,100回のサンプルを取っているという意味になる。サンプリング周波数の数値が大きいほど、より高音域までサンプリングでき、周波数レンジが広がる。

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サンプリング・リバーブ

デジタルリバーブの一種。あらかじめ特定の会場やホールなどで音の反射や残響などを測定し、インパルスと呼ばれる応答特性のデータをデジタル化して信号処理に加えるもの。エフェクトとして、ホール環境をシミュレートするもので、つまり実際にホールなどに行かなくてもそのホールで演奏・録音したかのような効果を得られる。信号処理が複雑であるが、近年のCPU性能の飛躍的発展で実用的になっている。

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残留雑音

アンプリファイアの音量ボリュームを最小にした状態で出力されてしまう雑音のこと。大抵はサー、シューというような音。

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※当用語集に掲載されている表現内容は、編者の解釈によるものです。
用語の解釈は、地域や組織等によって異なる場合がございます。
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