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音響・映像・ステージに関する専門用語や業界用語をご紹介します。

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」から始まる用語

用語解説

アーカーゲー

AKG(エーケージー)のこと。AKGをドイツ語で発音したもの。

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アーカイブ

1.記録を保管している場所全般、特に大規模な記録や資料のコレクションのこと。書庫や公文書の保管所、過去に放送された番組のテープや関係資料の所蔵・閲覧を目的とした映像拠点などを指す。
2.磁気テープのアーカイブ
磁気テープは音や映像の主流記録媒体であったが、長年経過すると磁性体面が剥離するなどして再生が困難となる。貴重な音や映像を保存するため、磁気テープに加工を施して一時的に再生可能な状態にし、内容をデジタルメディア等へコピー・保存することをアーカイブと呼ぶ。なお、テープに劣化現象が現れる年数は、テープの成分や保管環境によって異なる。また、テープに施す加工は、磁気テープ自体の長期保存を可能とするものではない。

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アース

Earth。言葉の通り地球という意味で、電気・電子機器の基準電位を地球の電位と等しくすること。接地、グラウンド(ground)、グランディング(grounding)とも言う。
電気は電位の高い方から低い方へと流れるため、機器と地球の電位に差が生じている場合や、2台の機器の基準電位が異なる場合に、人間が両者に触れると電気が流れる(感電)。機器の筐体やスイッチなど、人が触れる金属部分の電位を地球と同じゼロにすることで感電を防ぐ。
音響機器も、同様の目的やノイズ対策として接地を行うが、アースループによるノイズの発生を防ぐため1点アースが望ましい。
また、電気機器の接地方法は電気設備技術基準で定められており、全ての機器にアースが必要なわけではない。

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アーティスト

芸術家のこと。アーチストともいう。絵や彫刻などの美術や、音楽、舞台など、あらゆる芸術作品を創造する人物のことを指す。音楽においては、歌手や演奏家などミュージシャンを指す場合が多い。

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アープ

ARP Instrumentsは1969年に、米国のアラン・ロバート・パールマンが設立した電子楽器メーカー。社名はパールマンの名前から。アナログ・シンセサイザーを数多く開発し、モーグと対比されることもあった。

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アーリーリフレクション

初期反射音のこと。反射音の中で、一番最初に聴取・収音ポイントにとどいた音のことを指す。
例えば、手を叩いたときに、手という音の発生ポイントから、耳やマイクロホンなど聴取・収音ポイントへ直接とどく音が原音(直接音)。原音が空気を伝わり、壁や天井などの物体にぶつかって跳ね返った音が反射音(間接音)である。様々な方向から跳ね返ってくる反射音の中で、一番早く収音ポイントにとどいた音をアーリーリフレクションという。
リバーブレーターのパラメーターの1つでもあり、空間の広さを決定づける重要な要素である。原音とアーリーリフレクションの時間差が短いほど狭い空間で鳴っている音と感じ、この時間差が長いほど広い空間で鳴っている音と感じる。

アーリーリフレクション

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RH

リハーサル(Rehearsal) の略。

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RCA端子

コネクターの一種。中心に1本の接続ピンがあり、その外周を円形状の金属が覆う形状になっている2極構造の端子。RCAコネクター、ピン端子、RCAピンなどとも呼ばれる。
映像信号(コンポーネントビデオ信号やコンポジットビデオ信号など)や音声信号(アナログ音声信号や同軸デジタル音声信号(コアキシャル)など)の入出力端子として広く使用されている。民生機器では、RCA端子を色分けして、配線をわかりやすくしている物も多いが、コネクターの色に関係なく、同形状・構造のコネクターはRCA端子といえる。

RCA端子

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RGB

光の三原色である、R(Red:赤)、G(Green:緑)、B(Blue:青)のこと。
また、これら3色を用いた色の再現方法のことを指す。RGBカラーモデルともいう。
RGBは混色するほど明るさが増し、RGBの3色をすべて同じ割合で混色すれば白になる。(加法混色を参照。)コンピューターやテレビなどのディスプレイによる映像表示では一般的に、RGBカラーモデルが用いられている。

RGB

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RJ-45

コネクターの規格の一つ。
もともとRJ-45は、Registered Jack(RJ)として米連邦通信委員会に登録された規格の一つで、主に電話用に使われたものである。現在ではもう使用されていない。
しかし、その形状は、別のコネクター規格8P8Cとよく似ていたために両者がよく混同された。
8P8Cはイーサネット用に使われており、家庭においてはLAN接続用(データ通信)として見かけることが多い。また、音響機器やパソコンなど、ネットワーク経由で機器の監視、操作を行うシステムも増えてきており、この分野でも用いられる。
正式な規格名は8P8Cだが、現在では日常的に、8P8CをRJ-45と呼ぶことが一般的になっている。

RJ-45

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アイドホール

スイスのGretag社とオランダのPhilips社で開発された、大型映像投影機の一種。油膜に電子ビームで画像を書き込むことで、油膜上にできる凸凹を利用して画像を投射する。

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アイマックス

カナダのアイマックス社によって開発された、大型動画フィルムの規格、及びその映写システムの商標。「アイマックス」という名前は、Image Maximumに由来する。
フィルムフォーマットは70mm・15パーフォレーションで、70mm5Pフィルムの約3倍、35mm4Pフィルムの約10倍のフィルム面積を使用して、大型スクリーンに映写する。大画面でも粒状性の良い画質が得られる。
また近年では、フィルム形式だけでなく、デジタルデータを用いる上映システムも採用されている。このようなIMAXのシステムを導入した映画館は、IMAXシアターと呼ばれている。

アイマックス

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アイリス

1.虹彩。人間や動物の目の、瞳孔より外側の色がついた部分を指す。瞳孔の開閉を調整して、網膜に入る光の量を調節する機能を持っている。
2.カメラのレンズやスポット照明器具における、絞りのこと。アイリス・シャッターとも呼ぶ。
中心に円状の穴ができるように、複数の羽根を重ね合わせたもの。それらの羽根の開閉により、穴の大きさを調整する。
絞りを利用することで、画面の細部に注意を向けさせる手法として、アイリス・イン(絞りを開く)、アイリス・アウト(絞りを閉じる)といった手法がある。

アイリス

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アウト・オブ・フェーズ

2つのチャンネル間の位相が異なること。
これに対し、2つのチャンネル間の位相が一致した状態をインフェーズという。

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アウトフォーカス

撮影の際、意図的にピントを外すこと。画面の中にピントの範囲から外れてぼやけた部分を作るように、絞りを調整すること。または、そのような状態を指す。
例えば、人物を撮影する際に、背景をぼかすことで、人物をより際立たせる目的などで用いられる。

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アウトプット

OUTPUT。出力のこと。入力(インプット)した信号を、外部に出すこと全般を指す。
例えば、プリンターで印刷することや、ディスプレイにデータを表示させることも出力と呼ばれる。
音響分野では特に、アンプスピーカーミキサー等の機器により、音声信号を出力すること、および出力された信号自体のことや、出力する端子類などを指して、アウトプットと呼ぶ。

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アウトプットセクション

出力セクションともいい、ミキシングコンソールパワーアンプなどにおいて、出力信号を調整するための機能及びそれらの機能が配置されている操作パネル上のエリアを指す。
また、複数あるアウトプットモジュールをまとめて指す場合もある。

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アウトプットモジュール

ミキシングコンソールパワーアンプなどの機器において、出力機能を担う回路及びその基板のこと。出力モジュールともいう。

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アウトポイント

編集終了点。編集時に、マスターテープあるいは素材テープのどの位置まで記録をするか、つまりどのポイントまで使用するのかを示したもの。アウトと略すこともある。また、これに対して編集開始点のことをインポイントと呼ぶ。

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アウトボード

中心となる機器に外付けして、機能を拡張するためのハードウェアを全般的に指す。特に、レコーディングやミックスダウンにおけるエフェクター機能を追加する機器のことを言う。
写真は、レコーディングスタジオのアウトボードの一例で、コンプレッサーイコライザー、マイクプリアンプなど。

アウトボード

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アウトライン

1.外枠、縁取りのこと。
2.文字情報を図形化すること。アウトライン化、ラスタライズ。画像編集ソフトで文字を取り扱う際に、作成者と閲覧者・印刷者の環境によって特定のフォントが無い場合、製作者の意図通りに表示されない。そのため入稿前にアウトライン化を行うことが基本となっている。

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アウトロ

楽曲の序奏、導入部分を指すイントロに対して、楽曲のコーダ、終結部分を表す。イントロはイントロダクションの省略形なので、その連想から作られた造語としてアウトロダクションという言葉も稀に使用される。

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青図・青焼き

舞台の平面図。照明バトン、音響設備、電源配置などが書かれた図面のこと。
トレーシングペーパーに作図した図面を、複写機によって複製したものを青図(あおず)または青焼きと呼ぶ。通常、複写機にはジアゾ式複写機(通称:青焼機)が用いられており、複写された文字や線が青色であることから、青図・青焼きと呼ばれるようになった。近年では、手書きではなくCAD等で図面が描かれることも多い。その場合は、複写機は使わず、プリンターで紙に印刷される。文字や線が実際に青色をしている訳ではないが、慣用句的に青図や青焼きという呼び名が使われている。

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煽る(あおる)

1.下から上へ向け、仰ぐようなアングルにすること。照明やカメラ、マイクロホンなどを、下から上へ向けて狙う場合など。
2.照明の点灯と消灯を繰り返し行う操作のこと。光量の増減を交互に連続して行い、明かりをチカチカさせる状態。
3.物事に勢いをつけ、盛り上げる行為。ロック系のコンサートなどでは、アーティスト がオーディエンスを煽って会場内の興奮を高め、ライブの雰囲気をより一層盛り上げることがある。

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アカゲ

AKG(エーケージー)のこと。AKGをドイツ語で発音したもの。

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アカデミーサイズ

映画における画面規格の一種。縦:横の比が、1:1.33(古くは1:1.37)のスクリーンサイズのことを指す。アカデミー・アパーチュア(Academy aperture)、アカデミー比、トーキー・スタンダードとも言う。アカデミーサイズという名の由来は、1932年に、アメリカの映画芸術科学アカデミーによって定められたサイズであることから。トーキー時代になって、サウンドトラックの分だけフレーム幅が狭くなったことで、画面が正方形に近くなってしまったために、このような処置がとられた。また、アカデミーサイズの他に、いま現在流通している画面サイズは、ヨーロッパビスタ(1:1.66)、アメリカンビスタ(1:1.85)、シネマスコープ(1:2.35)などがある。

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ア・カペラ

イタリア語のa cappella(聖堂で)を語源とする。アカペラ、ア・カペッラと表記される場合もある。
1.伴奏がない状態で独唱・合唱・重唱すること。およびそのようにして歌われる曲のこと。
2.ヨーロッパの教会音楽の一様式。簡素で歌いやすい曲であるのが特徴である。なお、この2.の意味では、伴奏の有無は問わない。

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赤本

コンサート音響(PASR)について書かれた本「PAハンドブック」の初版本の呼称。初版の表紙が真っ赤だったことから。
初版発行は昭和54年。ヒビノ電気音響(現:ヒビノ)当時のスタッフによって執筆された。PA機材、PAの手順や、1978年のボブ・ディラン日本公演のPAシステム実例、かぐや姫の横浜スタジアムコンサートのPAなども掲載されており、ヒビノサウンド Div.の当時の音響システムや姿も垣間見られる。
外部リンク ヒビノサウンド Div. (コンサート音響・ライブレコーディング)

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明かり合わせ

照明スタッフが、照明プランの内容を照明卓(調光卓)にメモリーし、実際のステージ上で各シーンごとの照明を作って、明かりの確認と修正を行いながら、照明を決定していく作業のこと。照明合わせともいう。リハーサルとは別に行われることが多い。

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アクション

1.動作、身振り。
2.俳優の所作、演技。ドラマの現場などで、監督が「アクション!」というかけ声をすることがあるが、この合図は俳優にとって、単なる動作のスタートだけでなく、演技のスタートを意味する。また、アクションという言葉で、特に動きの激しい演技のことを指す場合もある。例えばアクションシーン、アクションスター、アクション映画などといった場合は、格闘シーンや、身体的に鍛えられた技などが披露される。

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アクティブ型

パッシブ型の対になる言葉。能動型、アクティブタイプ。
アナログ回路には、パッシブ素子(抵抗器やコンデンサー、コイルなど)のみで構成されるパッシブ回路と、アクティブ素子(オペアンプ、トランジスタなど)を含むアクティブ回路がある。
エレキギターやベース、スピーカーダイレクトボックスなどアナログ回路を使用する多くの音響機器は、回路の構成からアクティブタイプとパッシブタイプに二分される。アクティブタイプは、音声信号の特定周波数の減衰、増幅が可能であったり、その機器をローインピーダンス化出来ることから出力信号がノイズに強くなるといった利点がある。ただし、電源の供給を必要とする回路であるため、AC(商用電源)や電池などの電源が必要になる。

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アクティングエリア

舞台面積のうち、大道具や背景などに囲まれ、出演者が観客に見えるスペースのこと。アクティングエリアは、奥行きや立体感を持たせるために、舞台奥を高くし、客席方向は低くなるように床に傾斜をつける場合もある。また、アクティングエリア以外の、観客から見えない舞台部分のことはオフステージと言う。

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上げ下げ

MA編集の際に、一度所定の位置に録音・配置したナレーションなどの音声を前後にずらすこと。または、演出効果の目的で、音を画に対して時間的にずらす手法のこと。画に対して音が先行するようにずらす場合を上げ、反対に遅らせる場合を下げという。ずり上げ、ずり下げとも言う。

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あごあしまくら

顎足枕。あご(顎)は食事・食費、あし(足)は交通手段・交通費、まくら(枕)は宿泊場所・宿泊費のことを指す。
食事、交通費、宿泊費を全て負担してもらえることを、顎足枕付き(あごあしまくらつき)という。また、弁当を準備してもらえる場合など食事が付くことをあご付き、交通費を負担してもらえる場合をあし付きなどという。

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アコースティック

1.電気的な機器を介さない、楽器本来の音のこと。生音。
2.1.から転じて、エレクトリックギターやエレクトリックベース、シンセサイザー等の電子的な楽器を使わずに、ピアノやアコースティックギター等の楽器で演奏するスタイルのこと、およびそのような音楽ジャンルを指す。アンプラグド、プラグレスと同義。

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アコースティックギター

ギターの一種。エレクトリックギターと異なり、弦の振動を電気信号に変えるための構造やピックアップ等の装置を持たないギターのこと。ギターからの生音で演奏するためのギター全般をアコースティックギターと呼ぶ。そのため広義では、クラシックギターフォークギターも、アコースティックギターに含まれる。略してアコギ。

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アコーディオン

鍵盤楽器の一種。鍵盤やボタンを押して対応した空気弁を開き、蛇腹を広げたり縮めたりして空気の出し入れを調整して音を出す。

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アコギ

アコースティックギターの略。

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アゴゴ

打楽器の一種。金属製・木製のベルを複数つなげたもの。これを撥で叩いたり、ベル同士をぶつけたりして音を出す。

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足(あし)

1.三脚や一脚、カメラ・マイクロホン・照明などのスタンドのこと。
2.交通費のこと。あごあしまくらを参照。

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アシスタント

補佐業務を行う助手のこと。アシスタントエンジニア、カメラアシスタント、アシスタントディレクター(AD)、アシスタントプロデューサー(AP)など。
補佐業務を行う中で、その仕事に関する知識や技術を習得する下積み期間の人材や、操作に専門知識を要したり、複数人でのオペレートが必要な場合に、メインのオペレーターを補佐する他の技術者を指す場合などもある。
ちなみに、ヒビノのPAエンジニアの場合、個人差はあるが、はじめにアシスタント業務を約4〜5年経験した後、モニターエンジニアを務め、入社後10年ほどでハウスエンジニアとなる場合が多い。なお、モニターエンジニアとハウスエンジニアの間に上下関係がある訳ではない。

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アジマス

テープレコーダーにおける、磁気テープの進行方向に対するヘッドのギャップ(角度)のこと。
固定ヘッドでは、ヘッドとテープの走行方向が垂直になる状態が標準のアジマス角。回転ヘッドでは垂直線に対して定められた角度が標準となり、アジマス角は機器の規格によっても若干異なる。
記録時と再生時のヘッドギャップが異なると、再生信号に損失が生じるため、アジマスは正確に合わせる必要がある。テープレコーダーのヘッドの角度を調整することを、アジマス調整という。キャリブレーションテープや、録音したテープの先頭に記録されている基準信号を用いて調整する。アジマス調整は、周波数の高い10kHzなどの信号で行う。また、調整不良やレコーダーの長期使用などによってアジマス角にずれが生じ、出力信号が損失することをアジマス損失と呼ぶ。

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アジマス記録方式

VTR記録方式の一つ。通常、アジマス角は90度が最適でありこの角度がずれると信号の損失が生じる。これを逆に利用し、隣り合う2つのヘッドのアジマス角を相対的に傾けて交互に記録することで、隣接トラックからの干渉(クロストーク)成分を減弱させる方式。これにより、従来は隣接するトラック間に必要だった何も記録しないスペース(ガードバンド)を減らすことが可能になった。
ソニーはこの方式を搭載したベータマックスで、従来のU-Maticと比べて飛躍的な高密度記録を実現した。もっとも、従来低域の信号を用いていたカラー信号については、位相を変えてカラー信号を並べるPhaseInvert方式によってガードバンドの排除に対応したため、必ずしもアジマス記録方式だけがベータマックスの特徴ではない。

アジマス記録方式

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ASCIIコード

アスキーコードと読む。ASCIIとはAmerican Standard Code for Information Interchangeの略であり、文字コードのこと。8ビットで表現し、256種類の文字を表現することができる。

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アストロビジョン

パナソニック製の大型映像表示装置の名称。2009年3月末をもって、国内市場から撤退した。

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アスペクト比

画面における縦横比のこと。二次元平面における、長辺と短辺の比率を指すものを全般的にアスペクト比と呼ぶ。単にアスペクト、またはアスペクトレシオ(Aspect Ratio)とも言う。
アスペクト比は、映像、紙、翼の形状など、さまざまな物について使用されるが、特に映画やテレビ等の画面アスペクト比を指す場合が多い。
例えば、映画のスクリーンのアスペクト比は、横:縦が1.33:1(アカデミーサイズ)、1.85:1(アメリカンビスタ)などがあり、テレビの画面アスペクト比は通常、横:縦が4:3あるいは16:9である。

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アタック

1.音の立ち上がり部分のこと。音の立ち上がりが早い(アタックタイムが短い)スネアのような音はアタックが強いなどといい、緩やかに音が立ち上がるオーボエのような音をアタックが弱いとなどという。
また、シンセサイザーやエフェクター類において、アタックタイムを設定するパラメーターのこと。
2.短い効果音のこと。番組の始まりやコーナーの切り替わりといった節目に入れる短い効果音楽(ME)や効果音(SE)のこと。ジングルなどとも言う。

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アタックタイム

1.音の立ち上がり時間のこと。音の時間的変化(エンベロープ)において、音の発生から音量がピークに達するまでの時間を指す。音の出方、音頭に関わる要素。
スネアシンバルといった打楽器の音は、アタックタイムが短く急激にピークに達するため、衝撃の強い印象の音となる。また、奏法にもよるがバイオリンなどのストリングスは、アタックタイムが長いため音頭が緩やかな印象となる。音を表現する際に「アタック感を出す」「アタックを強調する」などと用いられることもある。
「音」やエフェクターの効果などを理解する上でも必要な概念。
 アタックタイム
2.リミッターコンプレッサーゲートなどダイナミクス系のエフェクターに入力された信号が、スレッショルドレベルを超えてから、エフェクターが動作し始めるまでの時間のこと。機器のパラメーターでこの時間を設定できる物も多い。

アタックタイム

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頭合わせ

1.映像編集における演出手法のひとつ。映像と音声が同時にスタートするように両者の再生タイミングを合わせること。例えば、シーンが始まると同時にBGMが曲の頭から始まる状態。ケツ合わせの対語。
2.映像と音声などを別のテープに収録した場合に、編集時にそれらを同期させるために、それぞれ頭出しをしてスタート位置を合わせること。

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頭出し

音や映像を記録したコンテンツの再生位置を、スタート位置にセットすること。

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頭分け

マイクロホンの出力を分けて、複数の出力を取り出すこと。
例えば、コンサート会場でPAとライブ録音が行われる場合、PA卓に入力したマイクロホンの音を録音システムへ送るのではなく、マイクロホンの出力を分岐して、FOHモニターと録音の3システムに送ること。
信号の分岐が可能なコネクターボックスがあり、ステージボックスから各システムへ信号を送る。アナログの場合は、パラボックスなどで分岐するが、パラレル分岐すると信号のインピーダンスが高くなり音質に影響するので、可能なかぎり使わない。

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アッセンブル編集

VTR編集方法の一つ。アッセンブルとは集める、まとめるという意味。オリジナルテープ(素材テープ)の必要部分(音声と映像の両方)を、受けテープに順次記録していく編集方法。

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アッテネーター

減衰器のこと。パッドを参照。

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圧電型

スピーカーマイクロホンなどに用いられる、音波と電気信号を変換する仕組みの1つ。圧電効果(セラミックや水晶などの圧電素子に力を加えると電圧が発生する効果)を利用して発電または発音する構造。
振動板は、圧電素子を電極で挟んだもの。発音(スピーカー)の場合、振動板の電極に音声電気信号を送って電圧を加えることで、振動板が動き音となる。発電(マイクロホン)の場合は、音に応じて振動板が動くことで電圧が発生し電気信号となる。
圧電型の中でも、圧電体に使用する物質によってクリスタル型セラミック型に分かれる。

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アッパーホリ

アッパーホリゾントライトの略称。単にアッパーとも呼ばれる。頭文字からUH、UHLと略されることもある。

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アップコン

アップコンバート、アップコンバーターの略。

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アップコンバート

コンバートとは、映像信号の解像度、画面サイズを送出先の規格に合わせて変換すること。SD画像をHD画像に変換するなど、入力映像を高解像度の規格に変換すること。これを行う機器をアップコンバーターと呼ぶ。アップコン、アプコンとも。

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アップショット

撮影サイズの一つで、近景を写したもの。
1.人物が被写体の場合は、ふつうは首から上を写したものを指す。アップとも言う。人物を撮影する時、おおむね顔全体が写るサイズ。「US」と記す。
2.小さな被写体を画面いっぱいに写したもの。

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アップライトピアノ

ピアノの一種。弦やフレームを地面に対して縦方向、垂直に張ることで、グランドピアノと比べ小型になっている。

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アップリンク

1.放送や通信のために、地上局から通信衛星に向けて電波を送出すること。
2.無線通信において、基地局などネットワークの中心部に向かう上り回線の通信速度や周波数、および伝送されるデータや信号のこと。下り方向はダウンリンクという。

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アドリブ

1.即興演奏。楽譜などによらずに、即興で作曲・編曲をしながら演奏したり歌ったりすること。
2.台本や打ち合わせ等、事前に準備していなかった台詞や動作を、即興的に入れること。

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アドレス

ビデオテープ等に記録されているタイムコードのこと。映像や音声の時間的位置情報を示す。この信号を記録することを、アドレス打ち、アドレス書きなどと呼ぶ。

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アナウンス

知らせること。放送によってニュースや各種案内を伝達すること。「アナ」と略すこともある。また、「かげアナ」といった場合は、コンサートやイベントの開演前や終演後などで、アナウンサーが表舞台に現れずに行う案内放送を指す。

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アナウンス・ブース

1.アナウンス用の小部屋のこと。コントロールルームやサブ・コントロールルーム(副調整室)とはガラスの窓で隔てられており、そこからディレクターやプロデューサーが手振りキューなどで出演者やアナウンサーに指示をする。
2.アナウンス・コメントやナレーションなどを収音出来るようにした小型のスタジオで、余計な響きを少なくするために、吸音材などで内部を処理している。

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アナライザー

測定器、分析器。入力された信号やデータを分析・解析するための、装置あるいはソフトウェアを全般的にアナライザーと呼ぶ。また、スペクトラム・アナライザーは、周波数成分の分布を知るために使われる装置。

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アナログ

信号の変化を連続した物理量にて表すこと。数値を、長さ・回転角・電流などの連続的に変化する物理量で示すこと。対義語はデジタル。例えば、録音メディアなら、カセットテープはアナログ、MDはデジタルである。

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アナログ・ハイビジョン

ハイビジョン放送のうち、放送波にアナログ信号を用いているもの。1982年にデジタル圧縮技術を用いるMUSE方式が開発され、1989年からBS放送で実験放送が開始された。これがBSアナログハイビジョン放送であるが、2007年に終了した。

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アナログ放送

無線局からアナログ方式の放送波を発信して放送する、テレビ放送やラジオ放送のこと。
日本の地上アナログテレビ放送は、1953年2月1日に白黒放送で開始され、1960年にカラー放送が始まった。テレビカラー方式はNTSC。2003年12月より、アナログ放送からデジタル放送への移行を開始。移行期間中はサイマル放送された。2011年7月24日、岩手・宮城・福島の3県を除き、地上アナログテレビ放送は停波。この3県でも2012年3月31日に移行期間が終了し、日本の地上アナログテレビ放送は全廃となった。
日本のラジオのアナログ放送は、変調方式にAM方式(振幅変調)を用いるAM放送と短波放送、そしてFM方式(周波数変調)を用いるFM放送がある。

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アナログミキシングコンソール

アナログ回路を使用して音声信号の処理を行うミキシングコンソールのこと。

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アプコン

アップコンバート、アップコンバーターの略。

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アフター・ビート

バックビートとも呼ばれる。小節内における弱拍に、スネアドラムなどでアクセントを置くスタイルのこと。例えば、4/4拍子なら、1・2・3・4のうち、2・4拍目のこと。ロックやジャズをはじめ、多くのポピュラー音楽の基本スタイルとなっている。

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あぶらげ

三角形の平台の俗称。

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アフレコ

映像を先に制作し、これを再生しながら画面に合わせて声やせりふを録音すること。

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AWG

American Wire Gaugeの略。アメリカンワイヤーゲージは、ケーブルの芯径・断面積を表す米国のUL規格。
AWGの番号と直径値は、番号#4/0の直径を0.46インチ、#36の直径を0.005インチとして、その間を等比に39分割した等比数列の値となっている。#36以上の番号も同公比の等比数列。なお、値は導体(芯)のみの直径・断面積で外部被膜(シース)等は含まない。
日本のJIS規格にもスクエア(Square、Sq)という芯径・断面積の規格があるが、AWGは番号が大きくなるほど芯径は細くなり、スクエアは数が大きくなるほど芯径が太くなる。
AWG #8 = 8Sq = 直径 0.1285インチ(3.264mm)
AWG #14 = 2Sq = 直径 0.06408インチ(1.628mm)
AWG #20 = 0.5Sq = 直径 0.03196インチ(0.8118mm)

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アモルファスヘッド

磁気ヘッドの一種。液晶、非晶質半導体を材料にしたヘッドのこと。テープレコーダーなどに搭載され、通常の結晶質の金属や合金に比べて磁束率などで優れた性能を持っていた。

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荒編集

映像編集において、まず大雑把な編集を行って必要な素材をまとめる作業のことを指す。

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ありもの

新たに用意することなく、過去に製作した大道具や小道具、衣装などのこと。

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アルコ

弦楽器の演奏方法の一つ。弦を弓でこすって音を出す、ふつうの演奏法をアルコと呼ぶ。この他に、弦を指ではじいて演奏するピチカートなどの奏法がある。

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アルト

ソプラノテノールの間にある音域。合唱では、女声の低い音域のパートのこと。また、フランス語でアルトと言った場合は楽器のヴィオラのことを指す。

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アルトサクソフォーン

サクソフォーンの一種で、アルト音域のもの。「アルトサックス」と略すことも多い。サクソフォーンの中で最も一般的である。

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アルトフルート

フルートの一種で、アルト音域のもの。フルート奏者が持ち替えで演奏することが多い。

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アルファチャンネル

デジタル画像データにおいて、透過度情報を保存するデータ領域のこと。完全な透明(無色)から、完全な不透明(背景の色をまったく通さない)まで設定することができる。

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アルペジオ

アルペッジョ、琵音(びおん)、分散和音と同義。ハープのように弾くという意味で、和音(コード)を構成する音を、一音ずつ低いものから(あるいは高いものから)順番に、なめらかに弾いていく演奏方法を指す。特にギター演奏においては、よく用いられる奏法である。

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アルミラップケーブル

シールドケーブルの一種。構造上、シールド率が100%になる。重量が軽いなどの利点がある。

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アンコール

「再び」という仏語が元の言葉。コンサートなどで、予定のプログラムが終わった後に、拍手・掛け声などを送って、再び演奏を求めること。

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アンサンブル

少人数の重唱・重奏のこと。また、それを行うグループのこと。意味を拡げて、演奏のバランスがとれている場合などに「アンサンブルが良い」と言う場合もある。

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暗騒音

1.測定や鑑賞の対象としている音以外の騒音のこと。バックグラウンドノイズともいう。
2.測定や鑑賞の対象とする音がない時の騒音、ノイズのこと。例えば換気、冷暖房、蛍光灯、冷蔵庫の騒音などがこれに相当する。

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アンチエイリアシング

Anti-aliasing。デジタル画像において、物体の輪郭をぼかしてより滑らかにみせるようにする処理のこと。

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暗転

舞台の照明を消し、真っ暗にすることで、幕を下ろさずに舞台転換を行うこと。

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アンバランス

電気信号の伝送において、コールドとアースが共用になっている回路のこと。アースに対するホットの電位とコールドの電位に、差が生じることからアンバランスという。アンバランス回路、不平衡回路ともいう。略してアンバラ。対義語はバランス
バランスに比べて、誘導雑音やハムなどの影響を受けやすいが、回路がシンプルなことやコストが低いことから、家庭用音響機器や楽器などの入出力回路にはアンバランスが多い。1芯シールドであるギターケーブルやベースケーブルなどはアンバランス。

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アンビエンス

空間の音響特性のこと。アンビエンスを決定付ける要素には、残響反響D値定在波などがある。
Ambienceは、雰囲気や環境という意味の言葉で、聴取者をあらゆる方向から取り巻く音の感じ、つまり聴取者がいる空間の音響特性のことを指している。

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アンプ

アンプリファイア(Amplifier)の略。増幅器のこと。入力された音声信号の電圧または電流を増幅して出力する装置全般を指す。
その用途や機能によって、様々な種類のアンプが存在する。パワーアンプ(メインアンプ)プリアンプ(ヘッドアンプ)ヘッドホンアンプギターアンプなど。
外部リンク AMCRON製品ページ(パワーアンプ)
外部リンク Bryston製品ページ(パワーアンプ)
外部リンク CAMCO製品ページ(パワーアンプ)

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アンプラグド

unplugged、直訳はプラグを抜く、つまり電源・電力を用いないという意味である。転じて、コンサート等においては、SRだけに電力を使い、演奏には電子・電気的な楽器を使わないスタイルのことを指す。アコースティック、プラグレスと同義。

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A(アンペア)

電流の強さを表す単位。フランスの物理学者アンドレ=マリ・アンペールに因んでいる。

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※当用語集に掲載されている表現内容は、編者の解釈によるものです。
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