豆知識7 〜スピーカーとパワーアンプの接続方式について
スピーカーとパワーアンプを接続する方法には、大きく二つの方式があります。
一つは、家庭でオーディオを接続する際に用いられている「ロー・インピーダンス接続」です。この方式は、パワーアンプ1台に対して接続できるスピーカーの本数に上限があり、配線距離も短くする必要があるので、BGM用の音響設備に使用するなら小さな店舗に適しています。
もう一つは、BGM用の音響設備におすすめの「ハイ・インピーダンス接続」です。定電圧伝送接続とも呼ばれます。
ハイ・インピーダンス接続は、1台のパワーアンプにたくさんのスピーカーを接続できます。パワーアンプからの2本の電線(プラスとマイナス)の間にスピーカーを接続し、パワーアンプが持っている能力(定格出力)までなら、スピーカーの数をどんどん増やせます。また、配線距離が長くなっても問題ありません。この接続方式を行うには、スピーカーとパワーアンプがハイ・インピーダンス接続に対応している必要があります。対応していない機器を使用したり、接続方法を誤ると、スピーカーやパワーアンプの破損につながります。
JBL PROFESSIONALのスピーカーには、ロー・インピーダンス接続専用、ハイ・インピーダンス接続専用、両方の接続方式に切り替えて対応できる製品の3種類が用意されています。また、本サイトで表示されるパワーアンプはすべて、両方の接続方式に対応可能です。
※このサイトでは、ハイ・インピーダンス接続時に行うスピーカー内蔵の変圧器の設定を、最大値に仮定しています。