豆知識8 〜パワーアンプの出力について

パワーアンプには、スピーカーを駆動するための電力を増幅する役割があります。パワーアンプがないと、スピーカーから音を出すことができないので、音響設備にはなくてはならない機器です。
パワーアンプを選ぶ際は「出力(定格出力)」に注目してください。出力は、スピーカーに送ることができる電力の大きさ(パワー)を表す値で、単位はW(ワット)です。スピーカーの機種と使用する本数が決まれば、スピーカー1本あたりの許容入力×本数の合計W数が、BGM用音響設備全体が必要なスピーカー許容入力となります。
パワーアンプの出力は、その許容入力の合計値よりも大きくする必要があります。小さいと、スピーカーを十分に駆動するパワーが足りないばかりか、音量を上げた際にパワーアンプを破損する恐れがあります。逆に、過度に大きな出力を持つパワーアンプを使用した場合、パワーが大きすぎて今度はスピーカーを破損してしまう恐れがあります。スピーカーの合計許容入力よりも少し大きめの出力を持つパワーアンプを選ぶとよいでしょう。
また、複数のスピーカーを使用する場合、1台のパワーアンプではパワーが不足することがあります。その場合は、複数のパワーアンプを使用し、それぞれにグループ分けをしたスピーカー群を接続します。

パワーアンプ仕様例