知識を増やそう!基礎を学ぼう!
音響・映像・ステージに関する専門用語や業界用語をご紹介します。

業界用語などの検索が可能です。メニューから、様々な方法で、用語をご検索ください。

用語解説

EIA規格

EIA(米国電子工業会)が定めたサイズの規格のこと。多くの音響機器・映像機器・IT関連機器や、それを収めるラック等に採用されている。
EIA規格は、高さが1.75インチ(44.45mm)の整数倍、幅は19インチ(482.6mm)である。高さ方向の大きさを、U(ユニット)という単位を用いて表す。1U=1.75インチ。つまり、1Uだったら高さ1.75インチ×幅19インチ、4Uだったら高さ7インチ×幅19インチとなる。
業務用の音響・映像機器の多くに採用されている規格。機器自体が同規格より小さい場合にも、EIA規格のラックに設置するための、ラックマウント用アクセサリーがラインアップされている物もある。
また、日本国内では高さが50mmの整数倍、幅が480mmのJIS規格品も流通しており、この場合の高さは1Jと称す。EIA規格のラックも、JIS規格のラックも、19インチラックと呼ぶ。なお、いずれの規格も奥行きの規定はない。
(写真はレコーディングスタジオアウトボード。1Uと2Uの機器が複数マウントされている。)

EIA規格

▲ページのトップへ

EQ

イコライザー(Equalizer)の略。

▲ページのトップへ

EBU

European Broadcasting Unionの略。欧州放送連合のこと。1956年からユーロビジョン・ソング・コンテストを開催し、これまでにABBAなどの著名なアーティストを輩出している。
また、EBUとAES(Audio Engineering Society(オーディオ技術者協会))の2団体によって規格化されたデジタル音声信号伝送規格をAES/EBUという。

▲ページのトップへ

生かす

音響や照明設備などの電気機器の電源を入れて、作動できる状態にすること。

▲ページのトップへ

イコライザー

音声信号の周波数特性を変更するエフェクターのこと。音声信号の、特定の周波数帯のレベルを増減する音響機器。グラフィックイコライザー、パラメトリックイコライザーなどの種類がある。

▲ページのトップへ

位相

音波や電気信号など周期を持つ振動(波形)の一周期を360度とし、位置を表したもの。変化の段階を表す言葉。
位相が同じ信号を複数合わせると強くなるが、正相の信号に逆相の信号をあわせると打ち消しあう。例えば、1つの楽器に対して上から狙うマイクロホンと下から狙うマイクロホンをセッティングした場合、両者の位相は反対となる。

▲ページのトップへ

位相チェッカー

スピーカーやマイクロホンなどの配線において、逆相が無いか調べるための機器。

▲ページのトップへ

位相歪

位相のずれ、進み、遅れによって生じる波形の歪み。

▲ページのトップへ

1インチVTR

1インチの幅のオープンリール方式テープに映像を記録するビデオテープレコーダー(VTR)。「CフォーマットVTR」や単に「インチ」などとも呼ばれる。1980年代に、従来の2インチに比べ機器が小型でコストが抑えられる1インチが普及した。その後1990年代にデジタルVTRに移行するまで主力フォーマットであった。

▲ページのトップへ

一文字幕

舞台上部に、間口いっぱいに張られた幅の広い黒い幕。上部に引き上げられている大道具や照明器具を客席から見えないように隠すためのもの。「かすみ幕」とも言う。

▲ページのトップへ

いってこい

舞台の転換において、1の場面が終わって2の場面になった後、再び1の場面に戻ること。歌舞伎では回り舞台を使用することが多い。転じて、場面転換だけでなく、元に戻ることや、行ったり来たりすることを指す。

▲ページのトップへ

一点づり

マイクロホンなどの収音機器や、大道具、小道具などを、1本のひもで吊るす方法のこと。簡単だが安定性が悪く、回転してしまう危険性もある。

▲ページのトップへ

イメージエンハンサー

映像における輪郭の鮮鋭度を向上させるための装置。

▲ページのトップへ

イメージオルシコン

撮像管の一種。1946年にアメリカのアルバート・ローズらによって開発され、1960年代まで白黒テレビに使用されていた。

▲ページのトップへ

イヤーモニター

コンサート等のステージで、演奏者が演奏に必要な音をイヤホンで聴取するシステムのこと。モニターシステムの一種。送信機から送られた音を受信機でモニターする。インイヤーモニター、イヤモニなどともいう。
送る音の操作はモニターエンジニアが行い、演奏者はキューボックスやポータブル型のワイヤレス受信機などに接続したイヤホンから音をモニターする。
モニタースピーカーと比べたイヤーモニターの利点は、ハウリングがないことや機器がコンパクトなこと。また、ワイヤレスのイヤーモニターを用いる場合、ミュージシャンはステージ上を移動しても常に一定のモニター環境を得られ、動作を制限されないことから、近年のコンサートでは必要不可欠な機器となった。
ワイヤレスイヤーモニターシステムは、日本の法律では正式名称を「イヤーモニター用ラジオマイク」としており、電波法の特定ラジオマイクにあたる。2005年、特定ラジオマイクにステレオ送信が認められ、ワイヤレスイヤーモニターが日本国内で運用可能となった。

イヤーモニター

▲ページのトップへ

イヤホン

スピーカーヘッドホンの一種。耳に装着してオーディオ機器の再生音などを聞く機器。
耳の穴に差しこむタイプ(カナル型)や、耳にかぶせるタイプなど、様々な種類がある。

▲ページのトップへ

イヤモニ

イヤーモニターインイヤーモニターの略。

▲ページのトップへ

色温度

光の色を、絶対温度で表したもの。単位はK(ケルビン)で示す。
色温度の値が低いほど光の色は赤みを帯び、色温度が高いほど青みを帯びた色となる。例えば、ろうそくの炎は約2000K、白熱電球は約3000K、昼間の太陽光は約5000〜6000K、晴天の空は約12000Kである。

▲ページのトップへ

色収差

レンズで像をつくるときに、光の波長の特性によって起きる色ずれのこと。要因別に軸上色収差と倍率色収差の2種類に分けられる。
軸上色収差とは、レンズの焦点距離が波長(色)によって若干異なるために、像面の位置で色がずれることで発生する。
倍率色収差とは、波長によって像の倍率が異なることで、像面の像の大きさが波長によって異なることで発生する。
これらは、レンズの屈折率が光の波長によって違うために生じる。

▲ページのトップへ

色信号

映像信号の一種。色の3属性のうち、輝度以外の2属性(色相・明度)を司る信号のこと。C信号、色識別信号とも呼ばれる。

▲ページのトップへ

色の3属性

色を区別するための3つの指標である、色相・明度・彩度のこと。

▲ページのトップへ

色の調和

二つ以上の色が集まって、一つのまとまった調和を作りだす状態を指す。シュブルール、オストワルト、ムーン&スペンサー等による多くの調和論があるが、配色が見る人に好感を与えるような状態になっていることを総じて色の調和と呼び、照明や映画など視覚的表現において意識される。

▲ページのトップへ

色分解プリズム

カメラにおいて、入射光を電気系に適切なRGB(赤、緑、青の3色)に分解するプリズムのこと。

▲ページのトップへ

インイヤーモニター

イヤーモニターのこと。

▲ページのトップへ

インカム

インターカムの略。

▲ページのトップへ

イングリッシュホルン

木管楽器の一種。ホルンという名前だが金管楽器のホルンとは関係が無く、オーボエに近い楽器である。別名コーラングレ、コール・アングレ。

▲ページのトップへ

インサーション

ミキシング時に、ヘッドアンプとフェーダーの間、あるいはイコライザーの後などに、外付けの効果用周辺機器などを挿入接続すること。

▲ページのトップへ

インサート編集

VTR編集方法の一つ。オリジナルテープ(素材テープ)の必要部分を、マスターテープの既に記録されている任意の場所にはめ込んでいく編集方法。アッセンブル編集と異なり、映像のみ、あるいは音声信号のみ等、はめ込む信号を選択できる。

▲ページのトップへ

インスト

インストゥルメンタル(Instrumental)の略。

▲ページのトップへ

インストゥルメンタル

声を用いず、楽器のみで演奏される楽曲のこと。器楽曲、Instrumental。

▲ページのトップへ

インターカム

放送局などテレビ番組制作の現場やコンサートホール、イベント会場などで使われる連絡用の音声通信設備のこと。インターコミュニケーションシステムの略語で、インカムと呼ぶことが多い。
ステージ進行のきっかけ出しや緊急時の連絡など、スタッフ間のコミュニケーションに使用するシステム。キューシステムと同様、親機と端末(子機)で構成され、端末機の台数は必要に応じて増やすことができる。複数台での同時通話使用が可能。有線と無線のシステムがある。
端末機を腰のベルト等に装着して通話にはヘッドセットを用いる形態がイメージとして一般的だろう。
外部リンク インターカム等のコミュニケーション&通信機器・映像機器のレンタル(ヒビノビジュアル Div.)

インターカム

▲ページのトップへ

インターフェース

コンピュータ本体と周辺機器やコンピュータ同士を接続し、電気信号の大きさを調整したりデータの形式を変換したりして、両者間のデータのやりとりを仲介する回路や装置を、全般的にインターフェースと呼ぶ。

▲ページのトップへ

インターレース

飛び越し走査。テレビやディスプレイ等の表示で、左右の走査を上から下に一本おきに行うことで、1枚の画像を2回にわけて出力する方法。データ量を変えずに、描画回数を増やすことが出来る。

▲ページのトップへ

イントレ

イントレランスの略語。

▲ページのトップへ

イントレランス

鉄などの金属パイプで組んだ足場のこと。建築工事の現場でよく目にするものだが、コンサートや舞台などステージでは照明機器やスピーカーを設置するために用いたり、基本舞台を作るためなどに用いる。略してイントレ。
イントレランス(Intolerance)は、「耐えられないこと」や「不寛容」の意味で、この言葉自体に足場や金属パイプといった意味は含まれていない。
語源となったのは、映画「イントレランス」。この映画の撮影に、鉄製パイプで組み立てた鉄塔が用いられたことから、鉄製パイプで組んだ足場や鉄塔、櫓(やぐら)をこの映画名で呼ぶようになったといわれている。

▲ページのトップへ

イントロ

イントロダクション(Introduction)の略。楽曲の一番最初の部分。導入部、序奏。
これに対して、楽曲のコーダ、終結部分のことをアウトロと言う。

▲ページのトップへ

インナーフォーカス方式

カメラにおいて、前玉(一番前のレンズ群)を繰り出すというフォーカス方式に対して、レンズ内の一部のレンズ群を移動させることによってフォーカシングすることをインナーフォーカス方式と呼ぶ。

▲ページのトップへ

インピーダンス

電気回路に交流を流したときに生じる抵抗成分のこと。交流抵抗値。記号はZで表し、単位は直流抵抗と同じく、Ω(オーム)を用いる。
抵抗値には次のような特徴がある。
・抵抗器は、直流・交流ともに常に一定の抵抗値を示す。
・コイルは、直流をよく通すが、交流では周波数が高くなるほど抵抗値が大きくなる。
コンデンサーは、直流を全く通さないが、交流では周波数が低くなるほど抵抗値が大きくなる。
このように、インピーダンスは交流の周波数によって変化する性質がある。したがってインピーダンスの値には周波数の明示が必要となるが、スピーカーなど音響機器の仕様では公称(定格)インピーダンスが明記される。
ギターなど電気楽器の出力インピーダンスは高いものが多く、ミキシングコンソールなどの機器に接続する時にインピーダンスが合わない場合がある。このような時には出力と入力のインピーダンスを考慮する必要がある。(インピーダンス・マッチングロー出しハイ受けを参照。)

▲ページのトップへ

インピーダンス・マッチング

機器を接続する際に、送り側の機器の出力インピーダンスと、受け側の機器の入力インピーダンスを等しくさせること。インピーダンス整合とも言う。
信号伝送において、送り側の出力エネルギーを最も効率よく受け側の機器へ伝送するには、互いのインピーダンスを一致させることが理想である。両者のインピーダンスが異なると、片側の機器に負担がかかる。特に受け側のインピーダンスが、送り側機器の設計値より低い場合、過負荷となり伝送信号の特性が劣化する。これを避けるため、接続する機器の間にかませることでインピーダンス・マッチングを行うダイレクトボックスマッチング・トランス等の機器がある。

インピーダンス・マッチング

▲ページのトップへ

インプット

入力(input)のこと。機器に音声、映像信号を入力すること、あるいはそのための端子やケーブルを指す。

▲ページのトップへ

インプットセクション

入力セクションともいい、ミキシングコンソールパワーアンプなどの機器において、入力信号を調整する機能及びそれらの機能のつまみが配置されている操作パネル上のエリアを指す。
また、複数あるインプットモジュールをまとめて指す場合もある。

▲ページのトップへ

インプットモジュール

ミキシングコンソールパワーアンプなどの機器において、インプットの機能を持つ回路及びその基板のこと。入力モジュールともいう。

▲ページのトップへ

インラインコンソール

入力系、出力系、モニタ系が一本のモジュールの中にまとまっているミキシングコンソール。これに対し、それぞれ分かれているものはスプリットコンソールと呼ぶ。

▲ページのトップへ

※当用語集に掲載されている表現内容は、編者の解釈によるものです。
用語の解釈は、地域や組織等によって異なる場合がございます。
当用語集は、異なる解釈を使用したその他の著書、サイト等の表現内容を否定するものではありません。