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音響・映像・ステージに関する専門用語や業界用語をご紹介します。

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分類「音響機器」に含まれる用語

用語解説

アナログミキシングコンソール

アナログ回路を使用して音声信号の処理を行うミキシングコンソールのこと。

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アルミラップケーブル

シールドケーブルの一種。構造上、シールド率が100%になる。重量が軽いなどの利点がある。

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アンプ

アンプリファイア(Amplifier)の略。増幅器のこと。入力された音声信号の電圧または電流を増幅して出力する装置全般を指す。
その用途や機能によって、様々な種類のアンプが存在する。パワーアンプ(メインアンプ)プリアンプ(ヘッドアンプ)ヘッドホンアンプギターアンプなど。
外部リンク AMCRON製品ページ(パワーアンプ)
外部リンク Bryston製品ページ(パワーアンプ)
外部リンク CAMCO製品ページ(パワーアンプ)

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イコライザー

音声信号の周波数特性を変更するエフェクターのこと。音声信号の、特定の周波数帯のレベルを増減する音響機器。グラフィックイコライザー、パラメトリックイコライザーなどの種類がある。

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位相チェッカー

スピーカーやマイクロホンなどの配線において、逆相が無いか調べるための機器。

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イヤーモニター

コンサート等のステージで、演奏者が演奏に必要な音をイヤホンで聴取するシステムのこと。モニターシステムの一種。送信機から送られた音を受信機でモニターする。インイヤーモニター、イヤモニなどともいう。
送る音の操作はモニターエンジニアが行い、演奏者はキューボックスやポータブル型のワイヤレス受信機などに接続したイヤホンから音をモニターする。
モニタースピーカーと比べたイヤーモニターの利点は、ハウリングがないことや機器がコンパクトなこと。また、ワイヤレスのイヤーモニターを用いる場合、ミュージシャンはステージ上を移動しても常に一定のモニター環境を得られ、動作を制限されないことから、近年のコンサートでは必要不可欠な機器となった。
ワイヤレスイヤーモニターシステムは、日本の法律では正式名称を「イヤーモニター用ラジオマイク」としており、電波法の特定ラジオマイクにあたる。2005年、特定ラジオマイクにステレオ送信が認められ、ワイヤレスイヤーモニターが日本国内で運用可能となった。

イヤーモニター

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イヤホン

スピーカーヘッドホンの一種。耳に装着してオーディオ機器の再生音などを聞く機器。
耳の穴に差しこむタイプ(カナル型)や、耳にかぶせるタイプなど、様々な種類がある。

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インイヤーモニター

イヤーモニターのこと。

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インターカム

放送局などテレビ番組制作の現場やコンサートホール、イベント会場などで使われる連絡用の音声通信設備のこと。インターコミュニケーションシステムの略語で、インカムと呼ぶことが多い。
ステージ進行のきっかけ出しや緊急時の連絡など、スタッフ間のコミュニケーションに使用するシステム。キューシステムと同様、親機と端末(子機)で構成され、端末機の台数は必要に応じて増やすことができる。複数台での同時通話使用が可能。有線と無線のシステムがある。
端末機を腰のベルト等に装着して通話にはヘッドセットを用いる形態がイメージとして一般的だろう。
外部リンク インターカム等のコミュニケーション&通信機器・映像機器のレンタル(ヒビノビジュアル Div.)

インターカム

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インラインコンソール

入力系、出力系、モニタ系が一本のモジュールの中にまとまっているミキシングコンソール。これに対し、それぞれ分かれているものはスプリットコンソールと呼ぶ。

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ウインドシールド

ウインドスクリーンのこと。

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ウインドスクリーン

マイクロホンの吹かれを防ぐための道具。自然の風や息などがマイクロホンの振動板に直接あたることで発生するノイズを防ぐもの。風のある屋外での収音や、声を収音する際などに用いる。野外コンサートや野外録音では必需品。ウインドシールドなどとも言う。
マイクロホンの先端に取り付けるキャップのような形状のものや、マイクロホン全体を覆うような形のものがあり、ポリウレタン素材のスポンジ状のものや、金属の網状のものなどがある。
マイクロホンの音を拾う部分を覆うので、わずかではあるが音響特性に影響する。そのため屋内での楽器収音など、風の影響がない場合には使用しない。
ポップノイズを防止するためのポップスクリーンもウインドスクリーンの一種。

ウインドスクリーン

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ウーファー(ウーハー)

スピーカーの一種で、低音域を聴かせるスピーカーのこと。語源は、オオカミ、ライオン、トラなどの唸り声であるとされる。

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ウォールスピーカー

スピーカーの一種。壁に取り付けられているスピーカーのこと。例えばホールや映画館などの客席の側壁や後壁などに設置され、サラウンド効果を出すなどの目的で使用される。

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エア・モニ

エアモニターの略。
1.舞台などにおいて、客席に聞こえている音の状態を確認するために、マイクロホンで客席空間の音を拾ってモニターすること。
2.放送中の電波を受信して、内容をモニターすること。

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A型ワイヤレスマイクロホン

ワイヤレスマイクロホンの一つ。特定ラジオマイクのこと。A型ラジオマイクとも呼ぶ。
日本で使用できるワイヤレスマイクロホンは、免許の有無や使用周波数帯によりA型、B型C型に分かれる。放送事業者やPASRの業務用では、高品質な伝送が可能なA型が多く使われる。
A型ワイレスマイクが使用する周波数帯は、470〜710MHz、710〜714MHz、1,240〜1,260MHz(1,252〜1,253MHzを除く)。A型ワイヤレス送信機は電波法で定められた「特定ラジオマイクの陸上移動局」にあたるため免許が必要。運用時は事前に運用連絡を提出し、運用調整を行う必要がある。ちなみにワイヤレスのイヤーモニターシステムもA型を使用するため特定ラジオマイクの範疇となる。
<ワイヤレスマイクの使用周波数帯と無線局免許>
・A型:470〜714MHz、1.2GHz帯、陸上移動局免許
・B型:806〜810MHz、免許不要
・C型:322MHz、免許不要
外部リンク AKG製品ページ(マイクロホン/ヘッドホン/ワイヤレスシステム)
外部リンク Shure製品ページ(マイクロホン/ワイヤレスシステム)
外部リンク ワイヤレスマイクロホン等の機材レンタル(ヒビノビジュアル Div.)

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ADコンバーター

アナログ信号をデジタル信号にする変換回路のこと、およびそうした回路を備えた装置のこと。AD変換器とも言う。A/Dコンバーター、ADCと表記することもある。

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エキサイター

エフェクターの一種。高域の倍音を強調したり(ハーモニックエキサイター)、位相をわずかにずらす(フェイズエキサイター)ことによって、音が前面に出るような効果や音を太くする効果を得るもの。音の輪郭がはっきりする。

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エキスパンダー

ダイナミックレンジを拡張する装置のこと。小さい信号はさらに小さく、大きい信号はさらに大きくする装置。ある指定したレベルより低い信号をカットして、ノイズを減らすのに有効である。

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エコー・マシン

残響を人工的に作り出す機械全般。ディレイ・マシンとも言う。

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エフェクター

音声信号や映像信号に対して変化や効果を加える機器を全般的にエフェクターという。またその機能や効果をエフェクトと呼ぶ。
エフェクターの種類は多種多様だが、音に関するものでは、ディレイリバーブコンプレッサーイコライザーなどが代表的。

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MAV

MA作業用のシステムで、モノラル放送が主体の時期に利用されていた。VTRとMTRが一体となったもの。2インチ幅のVTR用テープを使う。

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MTR

マルチトラックレコーダーの略。

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エレベータマイク

マイク装置の一種。劇場などで、舞台の床下に埋め込まれているマイクのこと。垂直形のマイクロホンスタンドを、油圧や電動によって上下に移動させ、任意の高さにすることができる。EMと略すこともある。

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エンコーダー

エンコードを行う装置やソフトウェアのこと。符号化器とも言う。
これに対し、エンコードされた情報・データを元に戻す装置やソフトウェアのことを、デコーダーと呼ぶ。

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オーディオ・インターフェース

パソコンから音声信号の入出力を行うための機材の総称。内蔵型のものと外付け型のものと二種類がある。

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オーディオ・オシレーター

発振器の一種。OSCと略すこともある。テスト信号を発生させ、機器の増幅度や周波数特性を測定するために使用する。

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オーディオディスクレコーダー

テレビ放送やカメラなどを通じて送られてくる音声を、ハードディスクに記録したり再生したりする機器のこと。略称はADR。

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オーディオテープレコーダー

録音機。テレビ放送やカメラなどを通じて送られてくる音声を、テープに記録したり再生したりする機器のこと。略称はATR。テープレコーダーにおいて、音声を記録するものをATR、映像を記録するものをVTRとして区別する。

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オープンエア・ヘッドホーン

開放型とも言われ、音の発生場所と耳の空間が開いることによって、音が出入できる空間があるヘッドホンのことを指す。

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オシレーター

発振器。連続的に電気信号を発生する装置で、正弦波、矩形波など波形の基を発振する機器のこと。スピーカーの周波数特性を調べたり、アナログ・テープの基準音にしたりするのに役立つ。略称はOSC。また、ミュージックシンセサイザーに搭載されることも多い。

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返し

モニタースピーカーへ音を送ること。また、モニタースピーカーのこと。モニタースピーカーから出る音を指して言う場合もある。
なお、モニタースピーカーだけでなく、イヤーモニターキューボックスなどのモニターも同じ。

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壁埋め込みスピーカー

壁(または天井)に埋め込むタイプのスピーカーのこと。シーリングスピーカー。

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ガンマイク

ショットガンマイクロホンの略。

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ギターアンプ

エレキギターの出力信号(音)を増幅させる機器。音量のコントロールだけでなく、エフェクトやトーンコントロール機能が搭載されているものも多い。アンプスピーカーキャビネットが一体になっているコンボタイプと、分かれているスタックタイプがある。スタックタイプのアンプ部分のことをヘッド、アンプヘッドなどと呼ぶ。
ギターアンプの音をマイクロホンで収音する場合、スピーカーの狙う位置(中心の軸を狙うか外すかなど)、スピーカーとの距離、角度などでも音が変化する。1台のギターアンプに対してマイクロホンを2本立ててMIXすることもある。

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キューボックス

キューシステムの受信機のこと。一般的に箱型であることからキューボックスと呼ばれる。
レコーディングスタジオや、PAを要するコンサートステージなどでキューシステムを使用する際に、奏者の脇に設置される機器。奏者はキューボックスに接続したヘッドホンやイヤホンで、自分の歌や演奏音、他の楽器音、ドンカマキューなど、各々が自分に必要な音をモニターする。
キューシステムは複数回線の音声信号を送ることができる。奏者側でキューボックスを操作して各回線毎のレベルを調整し、自分のモニター音のミックスバランスや音量などを調節できる。

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空間系エフェクト

音の反射音や残響音を変化させて効果を得る種類のエフェクト(エフェクター)を指す総称。空間系エフェクターともいう。
リバーブレーターディレイ、コーラス、フランジャー、フェイザーなどが空間系。
空間系の他には、ダイナミクス系フィルター系モジュレーション系など複数の総称があるが、全てのエフェクトが必ずしもいずれかに当てはまるわけではない。

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グースネック

直訳するとガチョウの首という意味で、自由に曲げて固定できる構造の支柱のこと。フレキシブルアームなどとも言う。
一部のマイクロホンやマイクホルダー、また、ポップスクリーン、ライブSR用ミキシングコンソールのライト(照明)などで採用されている。

グースネック

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クジラ

MD421というダイナミックマイクロホンの呼称。形がマッコウクジラの姿に似ていることから。

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クリスタル型マイクロホン

マイクロホンの一種(発電構造による分類の一つ)。
音を電気信号に変換する仕組み(発電構造)に圧電型を用い、圧電素子に水晶を使用しているマイクロホン。

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ゲート

エフェクターの一種。任意の値(スレッショルドレベル)を設定し、入力信号がそれ以下の場合はゲートを閉じてカットし、入力信号がスレッショルドレベルを上回る場合はゲートを開いて信号をパス(通過)させる機器。収音対象の音がない時のノイズやかぶり音を防ぐために使用する。ノイズ・ゲートとも言う。

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ころがし

フロアモニタースピーカーのこと。

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コンソール

広義にはコンピューターの制御卓のこと。音響では、ミキシングコンソールのことを呼ぶ。

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コンデンサーマイクロホン

マイクロホンの一種。音を電気信号に変換する構造に、コンデンサー(蓄電器)の原理を利用した静電式のマイクロホンのこと。コンデンサー型マイクロホンとも言う。
薄い金属膜(振動板)と金属板(固定電極)を平行に近接させて電圧をかけることでコンデンサーを形成する。音波を受けて振動板が動くと、2つの電極間(金属膜と金属板)の距離が変動して電気が流れる。その静電容量の変化を電気信号に変換する仕組み。
コンデンサーマイクロホンの内、振動板にエレクトレット素子(半永久的帯電を施した素子)を用いるものをエレクトレットコンデンサー型という。コンデンサー型に必要な正極電圧が不要だが、内部アンプなどのアクティブ素子に対する電源が必要。
コンデンサーマイクロホン(静電式のマイクロホン)
├ コンデンサー型マイクロホン
└ エレクトレットコンデンサー型マイクロホン
周波数特性は広く滑らかで、特に高域が優れている。感度が良く微細な音でも拾うことができ、録音・PA・放送などプロの現場で幅広く使用されている。 ファンタム電源などによる電源供給が必要。また構造上、衝撃や湿気には弱い。価格は高価なものが多い。
外部リンク AKG 製品ページ(マイクロホン/ヘッドホン/ワイヤレスシステム)
外部リンク Shure 製品ページ(マイクロホン/ワイヤレスシステム)
外部リンク DPA Microphones 製品ページ(マイクロホン)

コンデンサーマイクロホン

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コントロールアンプ

アンプの一種。プリアンプとも呼ばれる。スピーカーを駆動するために信号を大幅に増幅するパワーアンプとは異なり、プレーヤー等の再生装置から出力される信号をラインレベルに増幅するもので、セレクターやイコライザー、ボリュームなどの付加的な調節機能も付いている。

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コントロール・サーフェス

ミキシングコンソールのフェーダーやツマミ、スイッチがある部分。プロセッサー類など各モジュールを組み合わせてシステム構築する。また、それらをワンボディに収めたモデルも存在する。

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コントロールシステム

中継・録音機器において、マイクロホンが音から変換した電気エネルギーをコントロールするシステムのこと。具体的には、ミキシングコンソールや、アンプ、イコライザ等によって構成されるものである。ほとんどの場合、電気エネルギーのまま処理される。設置場所や使用目的によって構成・設計内容が異なる。

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コンバーター

電機信号や周波数などを変換する変換器、変換回路のこと。オーディオにおいては、アナログ信号をデジタル信号へ変換するADコンバーター、もしくはその逆のDAコンバーターがしばしば用いられる。

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コンピューター

計算機のこと。音響においては、スタジオ機材のコントロールやコンソールのフェーダーオートメーションといった機能、シーケンサーやハードディスクレコーダーとしての用途に用いられる。専用コンピューターを開発するよりも、MacintoshやWindowsPCを用いた方がコストパフォーマンスに優れ、汎用性が高いことから、音響機器においてもこれらのコンピューターを用いているものが多い。

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コンピューターミキシングコンソール

フェーダー操作やグループの切り替え、エフェクトなどのオンオフ切り替えを、コンピューターにプログラムすることで自動化する機能を搭載したミキシングコンソール。

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コンプレッサー

音声信号の振幅をコントロールする音響装置の一種。音声信号の圧縮を行う。楽曲の波の様にバラつきのある音量を圧縮し、平らで均一な音量に調整する。

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コンボタイプ

ギターアンプベースアンプなど、楽器用アンプの中で、アンプ部分とスピーカー部分が一体化しているもののこと。コンボ、コンボアンプ、ビルトインなどとも呼ぶ。
また、アンプとスピーカーが別々になっているものをスタックタイプという。

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サイドフィル

モニタースピーカーの一種。ステージ上のミュージシャンへ向けて、各楽器やボーカルの音を送り返すために、ステージの両サイドに設置するスピーカーのこと。横アテとも言う。
ステージの床に置くフロアモニタースピーカーだけではカバーしきれない方向にも、サイドフィルによって音を送ることが可能になる。特に、ボーカリストの真横方向に設置して、ボーカリストが上手・下手に移動した場合や、ギタリスト等のミュージシャンがステージの前方に来て演奏する場合のモニターシステムとして使用される。(モニタースピーカーシステム)

サイドフィル

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サウンドフィールドマイクロホン

イギリスCALREC社によって開発されたステレオマイクロホン。1つの筐体に、4つのマイクロホンユニットを組み込み、音場空間を幅広く収音する。マイクホンユニットは1つが無指向性、3つが双指向性で、正面・横・高さの3軸上の音をそれぞれが収音するように設計されている。

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サブウーファー

一般的なスピーカーでは再生が難しい超低音域を聴かせるスピーカーシステムのこと。普通のスピーカーと組み合わせて超低音域を担う。スーパーウーファー、サブLowとも呼ばれる。

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サブLow

一般的なスピーカーでは再生が難しい超低音域を聴かせるスピーカーシステムのこと。普通のスピーカーと組み合わせて超低音域を担う。サブウーファー、スーパーウーファーとも呼ばれる。

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サラウンドプロセッサー

2chの音声信号を5.1ch、7.1chなどに擬似変換処理する回路のこと。

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残響付加装置

エフェクターの一種、リバーブレーター。入力ソースに残響を付加するために、音の時間軸をコントロールするものである。

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サンサンヨンパチ(3348)

テープ式のデジタルMTRのデファクトスタンダード。SONY社製。

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サンプラー

音声信号を取り込んみ、鍵盤やパッドを押すと再生できるようにした装置。

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C型ワイヤレスマイクロホン

ワイヤレスマイクロホンのうち、300MHz帯で伝送するもの。
B型ワイヤレスマイクロホンと同じく電波法では「ラジオマイクの特定小電力」にあたるため、運用に際して免許や運用連絡は必要なく、一般での使用が可能。
C型は音声等を必要最低限の明瞭度で拡声することを伝送用途の概念としており、A型、B型と比べて出力も小さい。放送事業者やSRなどの業務用途で使用することは殆どない。
<ワイヤレスマイクの使用周波数帯>
・A型:470〜714MHz、1.2GHz帯、陸上移動局免許
・B型:806〜810MHz、免許不要
・C型:322MHz、免許不要

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シーケンサー

自動演奏機構のこと。ソフトウェアとして市販されたり、シンセサイザーに標準機能として搭載されている場合もある。

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シーリングスピーカー

天井(や壁)に埋め込むタイプのスピーカーのこと。

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シグナルプロセッサー

多くの場合デジタルシグナルプロセッサー(DSP)のこと。デジタル信号処理専用のプロセッサー。特定の演算処理を高速で行うことを目的に設計されており、音声処理や画像処理用の機器に実装されることが多い。

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シビランス・コントローラー

エフェクターの一種。ディエッサーとも呼ばれる。シビランスとは子音のことで、音声に含まれる耳障りな高周波成分を抑えるもの。原理としてはフィルターで子音を検出し、コンプレッサーで抑えこんでいる。

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集音マイクロホン装置

マイクロホンの付属装置の一種で、なべや傘、パラボラアンテナに似た形状のものである。遠方の音がこのなべ状の内面で反射し、焦点に設置されたマイクロホンで収音する。この装置は広い空間において有効で、超指向性マイクロホンよりも野外使用に向いている。

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ショットガンマイクロホン

超指向性など、鋭い単一指向性マイクロホンのこと。銃のように細長い形状をしていることからついた呼称。
遠隔収音が可能で、スタジオ収録をはじめロケーション収録やライブレコーディングなどでも用いられる。専用アクセサリーとしてウインドスクリーンやウインドジャマーなど風防が充実している物も多い。
外部リンク AKG(マイクロホン/ヘッドホン/ワイヤレスシステム)
外部リンク DPA Microphones(マイクロホン)
外部リンク Shure(マイクロホン/ワイヤレスシステム)

ショットガンマイクロホン

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シンクジェネレーター

同期信号発生器。ビデオ映像は、画面を構成する上で、水平走査と垂直走査の極めて正確なタイミングでの組み合わせが求められる。そのため、一つの同期信号に全ての機能や機器を合わせる。他の機器を接続する場合はGEN LOCKと呼ばれる外部同期機能をONにする。

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振動板

ダイアフラムのこと。

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水中マイクロホン

液体の振動を電気エネルギーに変換するマイクロホン。通常のマイクロホンは空気中の振動を電気エネルギーに変換しているため、構造は大きく異なる。

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スーパーウーファー

サブウーファーのこと。

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スーパーツイーター

ツイーターよりもさらに高い超高音域を聴かせるスピーカーのこと。ドーム型、リーフ型、リボン型などが存在する。20kHzを超える音域は通常、人間の耳では聞き取れないが、楽器の倍音成分などが含まれるために間接的に音全体に影響するとされている。超高音域があることで、一般的には聴き心地が良い、温かみがあると表現されることが多い。

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スコーカー

スピーカーの一種で、中音域を聴かせるスピーカーのこと。ミッドレンジスピーカー。語源は、ネズミやリスの鳴き声、あるいはカラスの鳴き声であるとされる。

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スタックタイプ

ギターアンプベースアンプなど楽器用アンプの中で、アンプ部分とスピーカーキャビネットがそれぞれ独立した機器になっているもののこと。スタックアンプとも呼ぶ。
スタックタイプのアンプ部分をヘッドやアンプヘッド、スピーカー部分をキャビネットなどと呼ぶ。
また、アンプとスピーカーが一体になっているものをコンボタイプという。

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ステレオ

1.ステレオフォニックの略。左右2台のスピーカーを両耳で聴く。イヤホン、ヘッドホンを左右の耳にあてるのもステレオ空間の再現と考えられる。ステレオ空間では、同じ音を左右で別のバランスにしたり、タイミングをずらすことで音に定位を付け方向を感じさせることや、音の広がりを感じさせることが出来る。
2.再生するためのスピーカー等、オーディオシステムのことステレオと呼ぶ場合も多い。

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ステレオホン

ヘッドホンの中で、耳に差し込む形のものをイヤホンと呼ぶのに対して、両耳に当てる形態のもの。一般的にはヘッドホンと呼ばれることが多い。

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ステレオ・マイク

1つのボディに2つのマイクを内臓したもの。2本のマイクを使用するより作業面で有利である上、マイクの特性に配慮する必要もなくなる。

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スピーカー

ラウド・スピーカー。電気信号を物理振動に変えることで、音を発生する機器のことを全般的にスピーカーと呼ぶ。あらかじめマイクロホンなどで音を電気信号に変換したものを、音として再生させるために用いられる。その構造や目的によって、様々な種類のスピーカーが存在する。

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スピーカーシステム

スピーカー本体のこと。または、スピーカーに周辺機器を含めたシステム全体のこと。

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スピーカーユニット

スピーカーの実際に音の出る部分のこと。エンクロージャーやTV、電話などに取り付けて用いる。

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スプリット・コンソール

アナログミキシングコンソールの一種。マルチトラック・レコーディングに対応するために、既存のミックス・バスにマルチトラック・バス、モニター用モジュールを加えたもの。

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スペースドマイクロホン

ステレオ収音を行う場合に用いるマイクロホンの一種。同一特性の2本のマイクロホンを数10cm程の間隔をあけて組み合わせたもの。

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スペクトラム・アナライザー

オーディオ信号の周波数別のレベルを測定する機器。バンド・パス・フィルターとレベル・インジケーターを組み合わせたものである。最近では、ソフトウェアのものも登場している。

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3ウェイスピーカー

マルチウェイスピーカーの1種。
スピーカーに入力する音声信号の周波数帯域を3つの帯域に分割して、例えばウーファー(低音域)、スコーカー(中音域)、ツィーター(高音域)と3種類のユニットで構成したスピーカーのこと。2ウェイスピーカーよりも音の広がりが良いとされている。

3ウェイスピーカー

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制御システム

他の機器やシステム等、制御対象物の情報を集約することで、管理、制御するための機器群の総称。

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セパレートアンプ

プリアンプとメインアンプが別々になっているもののこと。

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セラミック型マイクロホン

マイクロホンの一種(発電構造による分類の一つ)。
音を電気信号に変換する仕組み(発電構造)に圧電型を用い、圧電素子にセラミックを使用しているマイクロホン。

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ダイアフラム

Diaphragm(ダイアフラム)とは振動板という意味で、マイクロホンやスピーカーの、音波と電気信号を変換する構造に用いられている。
マイクロホンのダイアフラムは、マイクユニットに内蔵されている。音波によってダイアフラムが振動し、その振動(機械エネルギー)を電気信号(電気エネルギー)に変換する。マイクロホンのダイアフラムの機能は、人間の鼓膜にあたる。
スピーカーのダイアフラムは、コーンなどスピーカーユニットの振動部を指す。

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ダイナミクス系エフェクト

音のレベルを制御して効果を得る種類のエフェクト(エフェクター)を指す総称。ダイナミクス系エフェクターともいう。
コンプレッサーリミッターエキスパンダーゲート(ノイズゲート)ディエッサーなどがダイナミクス系。
ダイナミクス系の他には、空間系フィルター系モジュレーション系など複数の総称があるが、全てのエフェクトが必ずしもいずれかに当てはまるわけではない。

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ダイナミック型スピーカー

ラウド・スピーカーの一種。永久磁石と振動板となるコーン紙、電気信号を音響振動に変換するボイスコイルから構成されている。考え方としては、ダイナミック・マイクロホンの入出力を逆にしたものである。

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ダイナミックマイクロホン

マイクロホンの一種。音波を電気信号に変換する仕組み(発電構造)に動電型を用いたマイクロホンのこと。ダイナミック型マイクロホンとも呼ぶ。
ダイアフラム(振動板)と、その中央に取り付けられたコイル、それを挟むように設置された磁石で構成されている。衝撃や湿気等の刺激に強く比較的扱いやすい。ライブSR、録音、放送などの業務用はもちろん、カラオケなど一般用のマイクロホンにも多い構造。
ダイナミックマイクロホンには、ムービングコイル型マイクロホンリボン型マイクロホン(ベロシティ型マイクロホン)がある。ダイナミックマイクロホンとだけ表記している場合は、その殆どがムービングコイル型。
外部リンク AKG製品情報(マイクロホン/ヘッドホン/ワイヤレスシステム)
外部リンク Shure製品情報(マイクロホン/ワイヤレスシステム)
外部リンク DPA Microphones製品情報(マイクロホン)
外部リンク マイクロホン及び音響・映像機器のレンタル&オペレート(ヒビノビジュアル Div.)

ダイナミックマイクロホン

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タイムコードチェッカー

タイムコードによる同期精度や、信号の種類などをモニターできる機器。

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ダイレクトピックアップ

電気楽器の音を収音するにあたって、スピーカーから発せられた音をマイクロホンで収音するのではなく、増幅機構の電気回路の途中から取り出してミキサーやミキシングアンプに直接接続する方法のこと。シャープで明瞭度が高い音を得られるが、増幅機構の性能が低い場合、クリック音などの雑音が含まれてしまうこともある。

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ダイレクトボックス

電気、電子楽器の出力信号をアンバランスからバランスへ、またインピーダンスをハイからローへ変換する機器。
エレキギターなど電気楽器の収音方法は大きく2種類あり、1つはギターアンプから出た音をマイクロホンで収音する方法、もう1つは楽器の出力(電気信号)をミキシングコンソールなどの機器に接続する方法だが、電気楽器の出力はインピーダンスが高く、そのままでは業務用機器のLINE INに接続できないため、ダイレクトボックスを用いてインピーダンスマッチングを行う。
ダイレクトボックスをかませずに、アンバランス回路・ハイインピーダンスのままケーブルを引き回すと、ノイズがのり音質劣化の原因となる。
英語のDirect Injection Boxの略からDIとも呼ぶ。ファンタム電源006P型乾電池などから電源供給が必要なアクティブタイプと、電源の要らないパッシブタイプがある。
外部リンク BSS AUDIO “AR-133”(アクティブDIボックス)

ダイレクトボックス

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調整卓ミキシングコンソールのこと。

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ダミーヘッド

人間の頭部を模した人形の、両耳の鼓膜にあたる位置にマイクユニットを内蔵したマイクロホンのこと。また、同様の位置にマイクロホンがセッティングできるように設計された人頭模型のこと。
そもそも人間の聴覚は、音源から耳へ直接とどいた音のみを聞いているのではなく、肩など自分の体にぶつかって反射した音や、体の各部分を通じて伝わる振動なども音として聞き取っている。特に頭部とその周囲は、音波が複雑に回折・反射すると考えられており、人形の鼓膜にあたる位置にマイクユニットを設置することで、人間が聴取する音に近い、リアルな音場を録音・再現することが出来る。
ダミーヘッドを用いた録音をバイノーラル録音と言う。ダミーヘッドに対して人間の理髪時の様にハサミを動かしながら録音を行い、その音をヘッドホンで聞くと、自分の髪をカットされているかのような臨場感のある音を感じることができる。また、アミューズメント施設にある、ヘッドホンを装着して臨場感のある音を楽しむアトラクション(立体音響お化け屋敷など)の音源制作に用いられる場合もある。

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チューナー

1.同調回路のこと。テレビやラジオのように、見たい・聴きたい音や映像を表示させるように調整する回路、部品のこと。テレビやラジオには映像表示部や音声出力部とともに内蔵されているが、チューナーだけで独立した機器として製造、販売されているものもある。
特に音響機器としては、パワーアンプとスピーカーを持たず、別体のアンプに音声信号を送る単体機器を指す。パワーアンプを内蔵したものはレシーバーと言う。
2.ギターやベース等の弦楽器における、弦の張りの強さを調整する糸巻き部分のこと。

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チューニング・メーター

楽器の調律を行うための電子機器のこと。入力されたピッチと基準音との差異を、針やLEDランプなどで視覚的に表示する。これを見ながら、演奏者は基準音にピッチを合わせるよう調律を行うことができる。チューナーなどとも呼ぶ。

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チューブ

高級オーディオアンプや楽器用アンプ等に用いられている真空管のこと。バルブ、球とも呼ばれる。

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超小型マイクロホン

本体が数cm程に作られたマイクロホンのこと。ワイヤレスシステムと組み合わせ、放送やスピーチ、舞台で用いられることが多い。ネクタイピンの用に取り付けるのでピンマイクと呼ばれたり、襟元に付けることからラペルマイクと呼ばれることもある。

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調整卓

音響調整卓(ミキシングコンソール)のこと。また、照明調整卓(調光卓)やAV調整卓など、音・映像・照明などの制御や操作を行う卓のこと。

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ツイーター

スピーカーの一種で、高音域を聴かせるスピーカーのこと。語源は、小鳥のさえずり声であるとされる。トゥイーターとも。

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2ウェイスピーカー

マルチウェイスピーカーの1種。
スピーカーに入力する音声信号の周波数帯域を2つの帯域に分割して、それぞれを能力の異なる2種類のユニットから再生するスピーカーのこと。
例えば中低音をウーファー、高音域をツィーターというユニットの組み合わせや、フルレンジ+ツィーターという組み合わせなどの2ウェイスピーカーがある。

2ウェイスピーカー

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ツーウェイマイクロホン

高音域、低音域にそれぞれ専用のユニットを用いるマイクロホン。広帯域になるため原音に忠実な音を収音できる。

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DAコンバーター

デジタル信号をアナログ信号にする変換回路のこと、およびそうした回路を備えた装置のこと。D/Aコンバーターと表記したり、DA変換器、DAC(ダック)と言うこともある。

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ディエッサー

エフェクターの一種。ボーカルのサ行やツなど高音がきつい音を聴きやすくするために用いる。耳障りな高周波の成分を抑えるために、フィルターで子音を検出し、コンプレッサーで抑えこんでいる。

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ディスクレコーダー

ハードディスクレコーダー。映像を記録、編集する際に用いられる。また、デジタル・ミキシング・コンソールと一体化しデジタル・オーディオ・ワークステーションの一つの機能となっている場合も多い。

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ディストーション

1.エフェクターを使用して、音声を歪みのある音に加工すること。また、そのエフェクター。
2.光学レンズにおける収差の一つ。直線が直線でなくなるなどの歪みのこと。

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ディレイ

反響音をシミュレートするエフェクターの一種。

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ディレイスピーカーシステム

大規模なコンサート会場などで、後方の客席へ音を届けるために設置するスピーカーと、そのシステムのこと。ディレイは遅延という意味。
コンサート会場の前方(ステージ脇)のメインスピーカーと、会場後方(客席後方)のディレイスピーカーからは、共に「客席へ聞かせる音」が出ているが、ディレイスピーカーの音は、メインスピーカーの音よりも遅らせた音を鳴らすため、ディレイスピーカーと呼ぶ。
会場が広く、ステージから客席の後列までの距離がある場合、ステージ周りに設置したメインスピーカーだけでは、遠方の客席をカバーできない場合がある。全ての客席に均一な音を届ける目的で、後方客席に向けてディレイスピーカーを設置する。
音には伝達速度があり、メインスピーカーから出た音が、会場後方へ届くまでには時間がかかる。メインスピーカーの出音が、ディレイスピーカーの位置に到達するタイミングで、ディレイスピーカーから音を発するよう、到達時間を計算してディレイ・マシンなどで遅延を設定した音をディレイスピーカーから鳴らす。

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ディレイタワー

ディレイスピーカーのこと。または、ディレイスピーカーを設置するために組む櫓(やぐら)のこと。

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デコーダー

エンコーダーによって変換された情報・データを、元の形式に戻す装置やソフトウェアのこと。複合器とも言う。
デジタル音声信号をアナログに変換するD/Aコンバーターなどがこれにあたる。

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デジタル・コンソール

デジタルコントロールドアナログコンソールと、フルデジタルのコンソールに分けられる。後者はINPUTもすべてでデジタルだが、前者はアナログで入力される信号をデジタルコントロールする。

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デジタルミキシングコンソール

デジタル回路、デジタル信号を用いるミキシングコンソール。アナログと比較すると、ノイズレベルが低いほか各種エフェクトのかかり具合が良いこと、利便性が高いこと等メリットが多いため、近年ではPA、放送の現場で主流となっている。

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電気楽器

楽器を演奏することで作られる振動を、電気エネルギーに変換して、増幅等を行った後スピーカーから発音する楽器のこと。エレキギターがその代表である。この電気楽器を間接電気楽器と分類し、電子楽器を純粋電気楽器と呼ぶ場合もある。

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電子楽器

振動源、増幅機構、拡散機構の全てにおいて電気エネルギーを用いる楽器のこと。純粋電気楽器とも呼ばれる。電子回路を振動源とし、音程・音量・音色を、演算によって生成・制御する。電子オルガンやシンセサイザー、ドラムマシン、サンプラー、テルミンなどが該当する。

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電子式デジタルエコーシステム

定評のあるコンサートホールなどの音響空間のデータを用いることで、入力音源があたかもそのホールで演奏されているかのようにシミュレートすることや、ディレイ音をフィードバックすることでエコーを本格的なリバーブレーションサウンドに発展させることが出来るデジタルシステム。

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天井埋め込みスピーカー

天井(または壁)に埋め込むタイプのスピーカーのこと。シーリングスピーカー。

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デンスケ

取材用の可搬型テープレコーダーの愛称。新聞に連載されていた漫画の内容で、街頭録音を行っていたことから愛称になったといわれる。

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トゥイーター

スピーカーの一種で、高音域を聴かせるスピーカーのこと。語源は、小鳥のさえずり声であるとされる。ツイーターとも。

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特定ラジオマイク

A型のワイヤレスマイクロホン及びイヤーモニターのこと。
日本の電波法では、ワイヤレスマイクロホン の名称をラジオマイク としている。ラジオマイクの中でも陸上移動局として扱われ、運用の際に総務省地方総合通信局への免許申請が必要な種類を特定ラジオマイクといい、A型ワイヤレスマイクロホン がこれに相当する。またイヤーモニターシステム は、イヤーモニター用ラジオマイクと呼び、同じくA型を使用するため特定ラジオマイクの範疇。
特定ラジオマイク(A型ワイヤレス)は、テレビ放送局が映像中継で使うFPU 周波数 帯を共用する。また、A型ワイヤレス送信機を近距離で同時に使用すると電波の相互干渉の問題が起こる。これらの理由から運用に当たっては互いの連絡・調整等によって電波障害を防ぐことが義務付けられており、この運用連絡・調整の中心となるのが特定ラジオマイク利用者連盟(略称:特ラ連)である。

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ドンカマ

ドンカマチックという国産発のリズムボックス。現在ではリズムボックスの代名詞として用いられる場合もある。

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ノイズ・ゲート

ゲートのこと。

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ノイトリック・コネクター

ノイトリック社製のコネクターのこと。XLRやRCA、同社開発のスピコンやパワコンなどがある。
また、キャノンエレクトリック社製とノイトリック社製のXLRが多く使われていたことから、XLRコネクターの俗称として呼ばれることもある。

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ハードディスクレコーダー

ハードディスクを用いてデジタルオーディオやデジタルビデオを記録する機器のこと。近年のハードディスク容量の増大により普及が促進した。HDRと略されることもある。

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ハイカットフィルター

ローパスフィルターのこと。

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ハイパスフィルター

フィルターの一種。
ある周波数より高い周波数だけを通過させ、それより低い帯域を減衰、もしくは遮断する回路のこと。High Pass Filterの頭文字をとって、HPFと略すこともある。ローカットフィルターとも呼ばれる。

ハイパスフィルター

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ハウリングサプレッサー

ハウリングを制御する音響機器のこと。ハウリングの発生を検知し、ハウリングポイントに対して自動的にノッチフィルターをかけ、ハウリングを防ぐ。主にPASRで用いられる。
外部リンク dbx “AFS2”(ハウリングサプレッサー)

ハウリングサプレッサー

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バウンダリーマイクロホン

平らな形状をしたマイクロホンで、床や机、壁などに置いたり貼り付けるように設置して使用する。大きな会議室の机の上や、ピアノやキックドラムの中など楽器の上や内側に仕込むこともできる。マイクロホン自体が平面構造であまり目立たない上、マイクスタンドを用いないため、収音機器の写りこみを避けたい場面などでも使われる。

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波形モニター

波形の監視・調整・測定用モニターのこと。通常は目で見ることが出来ない電気信号を映像化し、電気信号の状態をリアルタイムで確認することが可能。

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はね返りスピーカー

フロアモニタースピーカーのこと。

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はね返りスピーカーシステム

モニタースピーカーシステムを参照。

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バンドエリミネーションフィルター

フィルターの一種。
不必要な周波数帯域を減衰、もしくは遮断する回路のこと。Band Elimination Filterの頭文字をとって、BEFと略すこともある。バンドリジェクションフィルター(BRF)などとも言う。
また、減衰もしくは遮断する周波数帯域が非常に狭いバンドエリミネーションフィルターを、ノッチフィルターと呼ぶ。ハウリングサプレッサーなどにも搭載されている。

バンドエリミネーションフィルター

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バンドパスフィルター

フィルターの一種。
必要な周波数帯域のみを通過させ、それ以外の低音域及び高音域を減衰、もしくは遮断する回路のこと。Band Pass Filterの頭文字をとって、BPFと略すこともある。

バンドパスフィルター

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ハンドマイク

手で持って使用するマイクのこと。ハンドと略されることもある。コンサート等では、不用意なスイッチのON/OFFがノイズの原因となるので、スイッチが無いタイプのマイクを使うことが多い。

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B型ワイヤレスマイクロホン

ワイヤレスマイクロホンのうちB帯を使って伝送する種類。
B型ワイヤレス送信機は電波法で定められた「ラジオマイクの特定小電力」に該当し、運用に免許や運用連絡は必要ない。B型は、音声・楽器音等を比較的良好な忠実度、S/N比で伝送することを用途の概念としており、一般で利用可能なワイヤレスマイクロホンの中では、出力も高く最も高品質なものといえる。
<ワイヤレスマイクの使用周波数帯>
・A型:470〜714MHz、1.2GHz帯、陸上移動局免許
・B型:806〜810MHz、免許不要
・C型:322MHz、免許不要
外部リンク AKG製品ページ(マイクロホン/ヘッドホン/ワイヤレスシステム)
外部リンク Shure製品ページ(マイクロホン/ワイヤレスシステム)
外部リンク ワイヤレスマイクロホン等の機材レンタル(ヒビノビジュアル Div.)

B型ワイヤレスマイクロホン

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PCM1630

SONY製の業務用デジタルテープレコーダーの型番名。U-Maticの磁気テープに、2chの音声信号を記録・再生する。
2004年に生産が終了したが、記録媒体の主流が磁気テープだった頃は、CDプレス用のマスターテープとして人気が高く、多くのマスタリングスタジオなどで利用された。
型番から1630(いちろくさんまる)と呼んだり、テープ幅が3/4インチであることからシブサン、またカセットの大きさから連想され弁当箱などとも呼ばれた。

PCM1630

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BWF-J編集ソフト

BWF-JはBroadcast Wave Formatを日本国内向けに拡張した規格。この規格に対応した音声ファイルを編集あるいは閲覧、作成することを目的としたソフトのこと。

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ピンマイク

喋り手の襟や胸元などにクリップで装着して使用する小型のマイクロホンのこと。ラベリアマイクロホンとも呼ばれる。ニュースなどのテレビ番や、スピーチでも用いられる。

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フィルター

1.電気回路において必要な周波数帯域だけを通過させ、それ以外の帯域を減衰、もしくは遮断する機能のこと。
主なフィルターとして、ある周波数より低い周波数だけを通過させるローパスフィルター(LPF)、逆に高い周波数帯域だけを通過させるハイパスフィルター(HPF)、必要な帯域だけを通過させるバンドパスフィルター(BPF)、不必要な帯域を減衰・遮断させるバンドエリミネーションフィルター(BEF)などがある。
2.光に色をつけるため、照明装置に取り付けるカラーフィルターのこと。昔はゼラチン製だったことから通称ゼラとも呼ばれる。

フィルター

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フィルター系エフェクト

音の周波数成分を変化させて効果を得る種類のエフェクト(エフェクター)を指す総称。フィルター系エフェクターともいう。
グラフィックイコライザー、パラメトリックイコライザーワウ、ボコーダーなどがフィルター系。
フィルター系の他には、ダイナミクス系空間系モジュレーション系など複数の総称があるが、全てのエフェクトが必ずしもいずれかに当てはまるわけではない。

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プラグイン

アプリケーションソフトウェアの機能を拡張するプログラムのこと。例えば、DAWソフトに、任意のシンセサイザーやエフェクターのプラグインを追加することで、元々そのDAWソフトでは出来なかった操作や効果を得られる様に機能を拡張する。音楽以外にも、画像やインターネットブラウザなどにもプラグインが存在し、これらは開発者以外でも容易に用いることが出来る。

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フランジャー

エフェクターの1つで、入力音にジェット機エンジンのような音が加わる。そもそもは、テープを2台同時に再生し、片方の縁(Frang)に触れて僅かに再生タイミングをずらすことで、この効果を得ていた。

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プリアンプ

アンプの一種で、スピーカーを駆動するために信号を大幅に増幅するパワーアンプとは異なり、レコードプレーヤーなどの再生装置から出力される信号をラインレベルに増幅するもの。前置増幅器。ヘッドアンプ、コントロールアンプとも呼ばれることがある。

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プリメインアンプ

アンプの一種。プリアンプとメインアンプが一体型になっているものを指す。

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フルレンジスピーカー

低音から高音までの全帯域を1つのユニットで再生するスピーカーユニットのこと。また、そのユニットを用いたスピーカーのこと。1台のキャビネットに複数のフルレンジユニットを使用した場合もフルレンジスピーカーである。
フルレンジに対し、周波数帯域を分割して2種類以上のユニットで再生する場合を、マルチウェイと呼ぶ。
一般的に、フルレンジスピーカーはクロスオーバー・ネットワークを使用しないためボーカルなどの中音域を自然に再生できるが、高音域と低音域の再生能力が低い。1つのユニットで全帯域を発音するフルレンジの場合、複数のユニットで構成するマルチウェイよりも位相の崩れが少なく音像定位の表現に優れている傾向がある。

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プレッシャーゾーンマイクロホン

バウンダリーマイクロホンの別名。周囲に目立つことなく集音が出来る。

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フロアモニタースピーカー

コンサートのステージ上で、ミュージシャンの足元に設置するモニタースピーカーのこと。
ミュージシャンが、自分や他のミュージシャンの演奏音を聴くためのもの。演奏しやすいように、それぞれのフロアモニタースピーカーから必要な音(ミュージシャンが聴きたい音)を返す。ミュージシャンやパート毎にモニタースピーカーが必要なため、ステージ上に複数台設置される。(モニタースピーカーシステム
ころがし、はね返りスピーカー、フォールドバックスピーカー、フットモニタースピーカー、ステージモニタースピーカーなどとも言う。
ロックミュージシャンがこのスピーカーに足をかけて、歌ったり演奏したりすることもある。

フロアモニタースピーカー

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プロセッサー

処理装置のこと。演算装置、記憶装置、制御装置などの組み合わされたもの。例えば、LEDディスプレイに映像を表示するためには、映像ソースの他に、映像信号の処理を行うプロセッサーが欠かせない。

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プロセニアム・スピーカー

劇場のプロセニアム・アーチの上部、または客席エリアの天井の最前部(最も舞台寄りの位置)に設置されたスピーカーのこと。
ちなみに、プロセニアム・アーチの左右に設置するスピーカーを、プロセニアム・サイドスピーカー、カラムスピーカーなどという。

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ベースアンプ

エレキベースの出力信号(音)を増幅させる機器。アンプスピーカーキャビネットが一体になっているコンボタイプと、分かれているスタックタイプがある。スタックタイプのアンプ部分のことをヘッド、アンプヘッドなどと呼ぶ。トーンコントロールやパラメトリックイコライザーなどの機能が搭載されているものも多い。
ギターアンプと似ているが、ギターアンプのように音を歪ませる効果はあまり考慮されていない。PA等で用いるスピーカーやパワーアンプには、原音に忠実であるなどの要件が求められるが、楽器用のアンプ及びスピーカーは、専用の楽器をいかに良い音で鳴らすことができるかを求めて設計されている。

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ヘッドアンプ

プリアンプのこと。

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ヘッドホン

再生装置や受信機から出力された電気信号を、耳に接近したスピーカーを用いて音波(可聴音)に変換する装置を全般的にヘッドホンと呼ぶ。したがって正式には、ヘッドホンといえばイヤホンも含んだ総称であり、耳に差すイヤホンに対して頭に掛けるタイプについて言う時は、ステレオホンと呼ぶ。

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ヘッドホンアンプ

ヘッドホン及びイヤホン用のアンプ。オーディオプレーヤーなどから送られてきた音声信号を増幅し、ヘッドホンを駆動させる音響機器。
ヘッドホンの差込口が備わっている再生機器には同機器が内蔵されているが、ヘッドホンアンプ単体の機器もある。USBやコアキシャルなどのデジタル入力を備えた物や、ハイレゾ音源に対応したヘッドホンアンプもあり、音質の向上やパワー不足の解消といった目的などで用いられる。
iPodなどのポータブルプレーヤーと共に持ち運びが可能なポータブルヘッドホンアンプもある。写真は、iBasso AudioのDAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプ。

ヘッドホンアンプ

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ベロシティ型マイクロホン

リボン型マイクロホンのこと。リボン型マイクロホンは、音波の進む速度に応じてリボン(振動箔)が振動し、リボンの速度によって出力電圧が変化するためベロシティ(velocity=速度)型とも呼ばれる。

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防振マイクロホン

ハンドマイクなど、外部からの振動を受けやすいマイクに、振動によるノイズなどを軽減するための処理を施したもの。

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ポータブルスピーカー

小型で、持ち運びが可能なスピーカーのこと。小さいものは携帯音楽プレイヤーと同程度のサイズ感である。持ち運び用スピーカー。

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ポーラパターン

マイクロホン指向特性を表した図のこと。感度曲線、指向特性図などともいう。
マイクロホンを中心として360度方向に対する感度を示す。低域から高域まで、複数の周波数における感度が記されている場合が多い。
下の図は、Shure SM58のポーラパターン。

ポーラパターン

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ホールドバックスピーカー

モニタースピーカーのこと。

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ポタアン

ポータブルヘッドホンアンプの略称。持ち運びが可能なヘッドホンアンプ(ヘッドホン用のアンプ)のこと。写真はiBasso Audioのポータブルヘッドホンアンプの一例。

ポタアン

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ポップガード

ポップスクリーンのこと。

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ポップスクリーン

ウインドスクリーンの一種で、ポップノイズの発生を防ぐためにマイクロホンと音源(口元)の間にセッティングし、風が直接マイクロホンにあたらないよう遮るもの。ボーカルやナレーションを録る際によく使われる。
ポップガード、ポップフィルター、ポップブロッカーなどとも言う。
形態は様々だが、円形のスクリーンにグースネックが付いているものが多い。スクリーンは、アルミなどの金属製のものや、ストッキングのような薄い布を張ったものがある。ネックをマイクスタンドに取り付け、スクリーンがマイクロホンの前にくるようセッティングして使う。

ポップスクリーン

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ポップフィルター

ポップスクリーンのこと。

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ポップブロッカー

ポップスクリーンのこと。

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マイクグリル

マイクロホンの先端(収音部分)を覆う、網目状の金属部分。グリル、グリルボール、グリルヘッドなども呼ばれる。

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マイクロホン

を収音する際に用いる機器。音波を機械的なエネルギーに変換し、それを電気的なエネルギーへと変換する音響機器のこと。略語はマイク。
音の要素に応じてマイクロホンに内蔵されたダイアフラムが振動し、この振動という機械エネルギーを電気信号に変換する。変換方法(発電構造)の違いにより以下のような型式に分類できるが、動電型(ダイナミック型)と静電型(コンデンサー型)が代表的。
動電型(ダイナミック型 : 電磁誘導の作用を利用した発電方法
 →ムービングコイル型マイクロホンリボン型マイクロホン(ベロシティ型マイクロホン)
静電型静電容量の変化を利用した発電方法
 →コンデンサー型マイクロホンエレクトレットコンデンサー型マイクロホン
炭素型(抵抗変化型) : 接触抵抗の変化を利用した発電方法
 →カーボン型マイクロホン
圧電型 : 圧電物質を利用した発電方法
 →クリスタル型マイクロホン/セラミック型マイクロホン
電磁型 : 磁気の変化(磁歪)を利用した発電方法
 →マグネチック型マイクロホン
変換形式(発電構造)ごとに特徴や音質の傾向があるが、同じ構造に分類されるマイクロホンであっても、機器ごとに周波数特性や指向特性、感度、形状などの仕様や音質は異なっており、それぞれにキャラクターがあるため、エンジニアは環境や収音対象に応じて、最適なマイクロホンの選定とマイクアレンジを行う。
指向特性の主な種類としては、無指向性単一指向性(カーディオイド、スーパーカーディオイド、ハイパーカーディオイド、超指向性)、双指向性、半球指向性などがある。
外部リンク AKG製品ページ(マイクロホン/ヘッドホン/ワイヤレスシステム)
外部リンク Shure製品ページ(マイクロホン/ワイヤレスシステム)
外部リンク DPA Microphones製品ページ(マイクロホン)

マイクロホン

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マイクロホンプリアンプ

マイクロホンから出力される微弱なレベルの電気信号をラインレベルまで増幅するアンプのこと。

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マスターテープ

完成した音や映像が記録されている磁気テープレコーディングスタジオや映像編集スタジオといったポストプロダクションからクライアントへ納品されるもの。元となるオリジナルのテープで、1つしか存在しない重要な記録物。
一口にマスターテープと言っても内容や仕様は様々。例えば1つの楽曲でも、レコーディングスタジオで制作させるマルチトラックレコーダーのマスターテープ、それをミックスダウンして作られた2MIX音源のマスターテープ、更にそれを元にマスタリングスタジオで作られるCDプレス用のマスターテープなどがある。
マスターテープの保険的な役割で作られるマスターの複製をサブマスターと呼ぶ。また、現在は記録媒体にHDDなどを用いる場合も多く、それらはマスターメディアと呼ばれる。

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マスターメディア

ProToolsなどの、パソコンをベースとした録音システム(DAW)を用いた録音方法で、録りからミックスダウンまで、レコーディングスタジオで行う全ての作業工程が完了し、完成したセッションデータを保存した記録媒体のこと。メディアにはHDDDVDなどが用いられる。クライアントへ納品されるもの。
録音システムがDAWでなくテープレコーダーの場合は、完成した記録媒体(磁気テープ)をマスターテープという。

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マルチアンプドライブ

音声信号の周波数帯域をチャンネルデバイダーで複数に分割し、それぞれの信号を別々のパワーアンプスピーカーで再生するマルチウェイシステムのこと。
パワーアンプよりも前で信号を分割するため、各アンプの信号には必要な周波数帯しか含まれておらず、1台のアンプで全ての帯域を増幅するよりも混変調歪が少ない。
また、MidHi(中高音域)、Low(低音域)、SubLow(超低音域)といった組み合わせなど、各周波数帯域に特化したスピーカーを駆動するので音質、音量が向上する。機器が多くなりコストがかかるため、PA現場など比較的規模の大きい環境で用いられる。

マルチアンプドライブ

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マルチウェイスピーカー

全ての周波数帯域を1種類のユニットで再生するフルレンジスピーカーに対して、周波数帯域を2つ以上に分割し、それらを2種類以上のスピーカーユニットを用いて再生するスピーカー及びスピーカーシステムのこと。単にマルチウェイとも呼ぶ。
周波数帯域を分割する方法の違いによって、アクティブ型(チャンネルデバイダー式)とパッシブ型(ネットワーク式)に分けられる。アクティブ型についてはマルチアンプドライブを参照のこと。
パッシブ型(ネットワーク式)のマルチウェイスピーカーは、スピーカーに内蔵したクロスオーバー・ネットワークにより、入力された音声信号の周波数帯域を複数に分割して、それぞれの帯域を別々のユニットで再生する。例えば下図のようにウーファー(低音域)、スコーカー(中音域)、ツィーター(高音域)の3種類のユニットで構成したマルチウェイを3ウェイスピーカーと呼ぶ。
ユニットの種類を増やすことで、それぞれの帯域に特化したユニットを用いることができ、音質の向上を期待できる。反面、周波数帯域を分割するクロスオーバー・ネットワークの回路設計や調整は難しく、コストも高くなる。

マルチウェイスピーカー

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マルチコネクター・パッチ盤

複数の回線を切り替えを行うことが出来るパッチ盤のこと。

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マルチトラックレコーダー

略称はMTR。テープやディスクのメディア媒体に対し、複数の録音トラックの録音や再生が出来る機器。ミキサー機能を内蔵したタイプも広く普及している。

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ミキサー

1.ミキシングコンソール等の音響機器を操作するエンジニア(オペレーター)のこと。コンサートや舞台の会場で、フロント・オブ・ハウスモニタースピーカーシステムを調整するPAエンジニアや、レコーディングエンジニア、放送局などで音響機器を操作するエンジニアなどをさす。
2.ミキシングコンソールのこと。

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ミキシングコンソール

複数の入力系統と出力系統を備えた音響調整卓のことで、マイクロホンやマルチトラックレコーダーなど外部機器から入力されたあらゆる音の信号を調整し、それぞれの信号を目的の出力先へ送ることが主機能だが、音の加工や外部機器のコントロールなど様々な機能を兼ね備えたものがある。
ライブSR用、レコーディング用、放送用など用途に応じたミキシングコンソールがあり、音響システムの中核となる機器。卓、ミキサー、コンソールなどとも言う。
外部リンク Soundcraft製品ページ(ミキシングコンソール)
外部リンク CALREC製品ページ(ミキシングコンソール)
外部リンク DiGiCo製品ページ(ミキシングコンソール)

ミキシングコンソール

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ミッドレンジスピーカー

スピーカーの一種で、中音域を聴かせるスピーカーのこと。スコーカー。

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ムービングコイル型マイクロホン

ダイナミックマイクロホンの一種。電磁誘導によって音声(音波)を電気信号に変換する原理のマイクロホン。ダイナミックマイクロホンの代表的な型式で、「ダイナミックマイクロホン」や「ダイナミック型」とだけ記されているマイクロホンの殆どはムービングコイル型。
ダイアフラム(振動板)に取り付けられたコイルと磁石によって、音声を電気信号に変換する。湿気や振動など外部からの影響に強く、扱いやすい。ムービングコイル型マイクロホンの代表格としてShure SM58やSM57などが挙げられる。

ムービングコイル型マイクロホン

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ムービング・フェーダー

デジタルコンソールに搭載されている制御モーターが付いたフェーダーのこと。従来のフェーダーとは異なり、ボタンの切り替や入力したプログラムによって、フェーダー自身が自動で適当なポジションへ動くことが出来る。

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メインアンプ

パワーアンプのこと。

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モーグ

アメリカのロバート・モーグ電子工学博士が開発したアナログシンセサイザーのこと。またそれら製品群。Moog。現在でもビンテージシンセの代表格として高い人気を持っている。

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モジュレーション系エフェクト

音に揺れやうねりを加えるエフェクト(エフェクター)を指す総称。揺れを加える対象は、音のレベルや時間、残響音、反響音、位相など様々。モジュレーション系エフェクターともいう。
フェイザー、フランジャー、コーラス、トレモロなどがモジュレーション系。
モジュレーション系の他には、ダイナミクス系フィルター系空間系など複数の総称があるが、全てのエフェクトが必ずしもいずれかに当てはまるわけではない。

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持ち運び用スピーカー

小型で、持ち運びが可能なスピーカーのこと。小さいものは携帯音楽プレイヤーと同程度のサイズ感である。ポータブルスピーカー。

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モニター

視覚または聴覚による音・映像のチェックや監視を行うシステムの総称。また、その確認行為のこと。

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モニタースピーカー

エンジニアやミュージシャンなどが、音を確認(モニタリング)するためのスピーカーのことを、全般的にモニタースピーカーと呼ぶ。
PAでは、ステージ上でミュージシャンが自分達の演奏音を聴くために使用する、フロアモニタースピーカーサイドフィルモニターなどを指す。
また、レコーディングMAのスタジオに設置されているスピーカーもモニタースピーカーと言う。レコーディングスタジオでは、1つのコントロールルームに大小2組のモニタースピーカーが設置されている場合もある。自身のモニタースピーカーを持ち込むエンジニアもいる。

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モニタースピーカシステム

コンサートのステージ上で、ミュージシャンが自分達の演奏音を聴くためのシステム。マイクロホンなどで収音した演奏音をモニター卓へ送り、そこで調整した音を各モニタースピーカー(フロアモニターサイドフィル)から鳴らすシステムのこと。
モニターエンジニアは、各ミュージシャンが演奏しやすいようにミュージシャンごと(モニタースピーカーごと)に異なるミキシングを行う。ミュージシャンの好みや要求を読み取ることが必要とされる。客席へ届ける音ではないが、ミュージシャンのパフォーマンスに大きく影響する重要な音を操作するシステム。

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ラインアレイ・スピーカーシステム

スピーカーシステムの1種で、横(水平方向)の指向性が広く、縦(垂直方向)の指向性が狭いスピーカーを、縦一列に複数台組み合わせるシステム。SRのメインスピーカーなどで使用する。
縦の指向性が狭く設計されおり、各スピーカーが狙ったエリアに音を届ける。上下に隣り合うスピーカー同士で音の干渉が少なく、会場の前方から後方まで均一な音を伝えることが可能である。また、横の指向性が広く、1台のスピーカーで広いエリアをカバーできるため、システムがコンパクトである。
連結後のシステムは垂直方向に強い指向性を発揮するため、音の到達距離が長く、メインスピーカーのみで会場の後方まで均質な音を届けることが可能となった。会場規模によってはディレイタワーを必要としない場合もある。
上から吊るすフライングや、地面から積み上げるグラウンドスタックなどの設置方法がある。
外部リンクJBL PROFESSIONAL VERTEC Series
外部リンクCODA AUDIO Line Array System

ラインアレイ・スピーカーシステム

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ラインフェーダー

直線型のフェーダーのこと。直線上を自由に動かせるツマミを上下させてボリュームを調節する。ツマミの位置によって出力が視覚的に解りやすいメリットがある。ミキシング・コンソールやグラフィック・イコライザーの音量調整に多用されている。

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ラウドスピーカー

スピーカーのこと。英語圏では、話し手(Speaker)と区別してLoudspeakerと呼ぶ。

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ラウドネスメーター

音の大きさを測定して表すレベルメーターの一種。ラウドネスレベルを測定・数値化して表すメーターのこと。
VUメーターピークメーターなどが、音声信号の実効電圧を測定して表すのに対し、ラウドネスメーターは人間が聴覚で感じる知覚的な音の大きさ(ラウドネス)を表す。ラウドネス測定のアルゴリズムであるITU-R BS.1770やEBU-R128/TECH3341の規格に準拠した機器がある。
ラウドネスメーターだけでなく、フェーズメーターやベクトルオシロスコープ、レベルメーターなど複数のメーター機能を搭載する機器も多い。
映画館で放映されるCM・予告・その他フィルムコンテンツの制作や、デジタルテレビ放送の番組・CMコンテンツなどの制作現場等で使われている。

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ラジオマイク

ワイヤレスマイクロホンのこと。
「Wireless microphone」と「Radio microphone」はどちらも無線マイクロホンの意味だが、国や地域で一般的とされる呼び方が異なる。日本では「ワイヤレスマイクロホン」が一般に多用されているが、電波法では名称を「ラジオマイク」としている。
電波法のラジオマイクの中でも「陸上移動局」として扱われ、運用に免許が必要な種類を特定ラジオマイクという。それ以外のラジオマイクは「特定小電力」として扱われ、一般での利用が可能。なお、両者とも運用に無線従事者は不要。

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ラッカマスター

レコードを製造する工程でレコード盤の原型となる、音溝をカッティングしたラッカ盤のこと。

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ラペルマイク

超小型マイクロホンのこと。服の襟元に付けるのでラペル(lapel)マイクという。ピンマイクともいう。

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リバーブレーター

リバーブを生み出す音響機器。各種デバイスやシグナルプロセッサによる演算処理で残響効果を再現し、音声などへ加味する機能を持ったエフェクター及び音響機器のことを指す。この機器が発展する前は、鉄板などを使ってこの効果を作っていた。

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リファレンスCD

エンジニアがモニターチェックに使うための参考CDのこと。エンジニアごとに異なるが曲に求められる必要要件は同じ。曲の好き嫌いではなく、チェックに向いている楽曲を選ぶ。

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リボン型マイクロホン

ダイナミックマイクロホンの1種。ベロシティ型マイクロホンともいう。
蛇腹に折り目をつけたリボン状の薄いアルミニウム箔(振動箔)を磁極間に吊り下げ、音波によって振動するアルミニウム箔から電流を得る構造。リボン(振動箔)の厚さは数ミクロンで、アルミニウム以外にロズウェライトなどの素材を用いるものもある。音波が進む速度に対してリボン(振動箔)が振動し、リボンの速度で出力電圧が変化するためベロシティ(velocity=速度)型とも呼ばれる。リボンの両面が開放されている構造から、前後の音を強く捉えるため双指向性である。暖かみのある音質と、歯切れの良い音色が特徴で、肉声の収音などに用いられる。
外部リンク AKG 製品ページ(マイクロホン/ヘッドホン/ワイヤレスシステム)
外部リンク Shure 製品ページ(マイクロホン/ワイヤレスシステム)
外部リンク DPA Microphones 製品ページ(マイクロホン)

リボン型マイクロホン

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リミッター

エフェクターの一種。スレッショルドレベルよりも高い入力があった場合に、その音声信号のレベルを抑える音響装置。原理はコンプレッサーと同じ。

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レコーディング卓

レコーディングスタジオなどで使用する、レコーディングに適した設計・仕様のミキシングコンソールのこと。

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ローカットフィルター

ハイパスフィルターのこと。

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ロータリーフェーダー

回転させられるツマミのついた可変抵抗器のこと。カチカチするものやスムーズに回転するものなど様々なタイプがある。単にツマミと呼ばれることもある。音声や映像信号などのレベル操作等を行う機器に装備されている。

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ローパスフィルター

フィルターの一種。
ある周波数より低い周波数だけを通過させ、それより高い帯域を減衰、もしくは遮断する回路のこと。Low Pass Filterの頭文字をとって、LPFと略すこともある。ハイカットフィルターとも呼ばれる。

ローパスフィルター

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ワイヤードマイクロホン

ケーブルを繋げて使用するマイクロホンのこと。ケーブルで音声信号を伝送する。
ケーブルを用いない無線のマイクロホンは、ワイヤレスマイクロホン、ラジオマイクロホンなどと呼ぶ。

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ワイヤレスシステム

信号の伝送に電波を用いて、無線で信号を送受信するシステムのこと。
ワイヤレスマイクロホンやワイヤレスのモニターシステム、インターカムシステムなどがある。
電波を使うワイヤレスマイクロホンは無線局として扱われ、電波法及び関連規則に沿った運用が必要となる。FPUと電波の周波数帯を共用するA型ワイヤレスを運用する際は総務省地方総合無線局への免許申請と許可が必要。
外部リンク AKG製品ページ(マイクロホン/ヘッドホン/ワイヤレスシステム)
外部リンク Shure製品ページ(マイクロホン/ワイヤレスシステム)

ワイヤレスシステム

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ワイヤレスマイクロホン

電波や赤外線等を使い、無線で信号を伝送するマイクロホンとそのシステムのこと。
電波を用いるワイヤレスマイクロホンを、日本の電波法ではラジオマイクと呼ぶ。周波数帯や使用目的などからA型〜D型に分類され、A型は陸上移動局として扱われるため運用には免許が必要。B型C型は特定小電力無線局にあたり免許は不要である。
放送局やPASRなどの業務用には、主にA型とB型のワイヤレスマイクロホンが使われる。
また、ワイヤレスマイクロホンに対し、ケーブルで電気信号を送る有線のマイクロホンをワイヤードマイクロホンという。

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ワウ

音響機器用のエフェクター、及びエフェクト効果の1種。主にギター用のワウ・ペダルを指す。英語表記はWah。

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※当用語集に掲載されている表現内容は、編者の解釈によるものです。
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