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音響・映像・ステージに関する専門用語や業界用語をご紹介します。

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用語解説

柝(き)

柾目の通った樫の木で作られた拍子木(ひょうしぎ)の略。歌舞伎劇や日舞などで、幕の開閉や演出上のキッカケを行う際に、この音が使われる。

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キーボード

鍵盤楽器の総称。また、楽器全体ではなく、演奏するキーが並んだ鍵盤部分を指してキーボードと呼ぶこともある。

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器楽曲

インストゥルメンタル(Instrumental)のこと。

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効かす

音響や照明等で、際立った効果を持たせること。また、音声や映像に特殊効果を与えること。

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ギター

弦楽器の一種。一般的には、平らなひょうたん形の共鳴箱にネックとなる棹をつけて、六本の弦を張る。指、またはピックで弦を弾くことにより演奏する。しかし、ボディの形態や弦の種類・本数、その用途や奏法も、人によってさまざまである。

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ギターアンプ

エレキギターの出力信号(音)を増幅させる機器。音量のコントロールだけでなく、エフェクトやトーンコントロール機能が搭載されているものも多い。アンプスピーカーキャビネットが一体になっているコンボタイプと、分かれているスタックタイプがある。スタックタイプのアンプ部分のことをヘッド、アンプヘッドなどと呼ぶ。
ギターアンプの音をマイクロホンで収音する場合、スピーカーの狙う位置(中心の軸を狙うか外すかなど)、スピーカーとの距離、角度などでも音が変化する。1台のギターアンプに対してマイクロホンを2本立ててMIXすることもある。

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キッカケ

はじめるタイミング。キューと同義。役者の動き・台詞、音響や照明操作などのタイミングを表す言葉、およびその合図のことをいう。一つの舞台でそれぞれ、音響キッカケ、照明キッカケなどがある。

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キック

バスドラムのこと。昔はキックペダルがなく、足で蹴ることにより音を出していたことからこの名称となった。ライブのサウンドチェック等で、PAエンジニアが言う「キックください」は、「バスドラムの音を鳴らしてください」ということ。

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衣ずれ

衣ずれのような雑音のことを指す。意図的に用いられる場合もある。

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キハーダ

打楽器の一種。キューバの民族楽器で、ロバや馬の下あごの骨を乾燥させ、歯が骨から離れて自由に動くようにして鈴をつけたもの。これを振ったり叩いたり棒でこすったりして音を出す。

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脚色

原作のある本を劇化すること。物語や事件などを、芝居・映画の台本や脚本にすること。

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客席ミキシング

音響室ではなく客席の中央等に、移動用あるいは常設でミキシング・コンソールを設置して、SRスピーカーから出てくる音で直接モニターしてミキシングを行うこと。客席にいる聴衆に届く音を確認しながら操作が行えるので、音響室ミキシングのように想像ではなく現実の音でモニターできるのが利点である。

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逆相

位相が逆になっていること、つまり信号の極性が反転していることを指す。ふつうは音声LRチャンネルの位相が逆になっていることをいい、コネクターのホットとコールドが逆になっている時などに起きる。

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逆位相

位相が逆になっていること、つまり信号の極性が反転していることを指す。逆相。

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逆相コネクター

わざと逆相に作られたコネクタのこと。これを繋げることによって、機器間の逆相状態を解決し、正相に変えることができる。

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客電

客席の照明のこと。「客電を入れる」、「客電をおとす」などと言う。

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逆リハ

本番で行うプログラムを、逆の順番にしてリハーサルすること。およびそのリハーサルを指す。これにより、リハーサル終了後の状態が本番の最初の状態になるので、リハーサル後すぐに本番が迎えられる。

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キャビ

キャビネット(cabinet)の略。

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キャビネット

スピーカーを入れる箱のこと。もとは箱形の家具の総称。エンクロージャー、スピーカーボックスと同義。キャビネットに入れることで、スピーカーの前と後ろの空気が互いに打ち消しあって、低音をキャンセルしてしまうのを防ぐことができる。また、スタックアンプのキャビネットでは、「箱鳴り」という現象が生じる。

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CAMCO(キャムコ)

ドイツの業務用パワーアンプのメーカー。パワーアンプの他に、DSP、ネットワーク機器等の開発を行っている。1983年に設立されて以来、プロ用パワーアンプの開発を続け、多くの特許を取得している。
外部リンク CAMCO製品ページ(パワーアンプ)

CAMCO(キャムコ)

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キャリブレーション

ディスプレイなどの表示機器に、対象となるコンテンツが正確に出力されるように表示品質を整える作業全般を指す。
例えば、色温度の調整(ホワイトバランスブラックバランス)や、ガンマ補正、輝度コントラストの調整、カラーコレクション、歪みやアスペクト比の補正など、さまざまな調整がある。
入力データと出力データの差をなくすための調整作業だけでなく、経年変化による表示機器の劣化(明るさや色温度などが自然に変化してしまう)に対して、表示機器自体の調整を行い、本来の機器の状態へもどすことも、キャリブレーションと呼ぶ。

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キュー

キッカケとも呼ばれ、ライブやテレビの撮影などで、役者の動きや台詞、または音響や照明操作などのタイミングを表す言葉、およびその合図のことをいう。本番開始のときに、よく「3.2.1キュー」という掛け声をすることがある。また、手でキューを出すハンドキューのほか、スタジオではランプの点灯によってタイミングを伝えるキューランプ(Qランプ)というものもある。

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吸音性

音を吸収する性質。壁や天井の設計時に考慮される。吸音性が低いと反射音が煩わしく、高いと反射音がなくなるため聞こえにくくなる。

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吸音率

物質の吸音する割合を示した数値。音が入射したとき、入射パワーに対して反射されなかった音のパワーの割合を指す。つまり、吸音率=1-反射率とし、その値が1に近いほど、よく吸音する物質であるといえる。

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キューシート

1.音声や映像の放送や、舞台進行においてキューのタイミングが書き込まれている表のこと。進行表。
2.映像業界において、録画済みビデオテープにその内容の説明を秒単位で書き入れたものをキューシートと呼ぶ。これにより、たくさんのビデオテープの整理がしやすくなり、取引先や他の業者の人が見ても内容がひと目でわかるようにする。

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キューシステム

奏者やナレーターなどが、演奏やナレーションをする際に必要な音(自分の音、他の演奏音、ドンカマキューBGMなど)をモニターするためのシステムのこと。送信機と複数の受信機(キューボックス)で構成される。
レコーディングスタジオには常設のシステム。PA現場でも使用される。1つの受信機に対して複数回線の音を送ることが可能。奏者の元に受信機(キューボックス)を配置し、そこにヘッドホンやイヤホンを接続して奏者がモニターする。キューボックス側で、回線毎のボリュームをコントロールでき、奏者がモニター音のミックスバランスや音量を調整できる。

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キューボックス

キューシステムの受信機のこと。一般的に箱型であることからキューボックスと呼ばれる。
レコーディングスタジオや、PAを要するコンサートステージなどでキューシステムを使用する際に、奏者の脇に設置される機器。奏者はキューボックスに接続したヘッドホンやイヤホンで、自分の歌や演奏音、他の楽器音、ドンカマキューなど、各々が自分に必要な音をモニターする。
キューシステムは複数回線の音声信号を送ることができる。奏者側でキューボックスを操作して各回線毎のレベルを調整し、自分のモニター音のミックスバランスや音量などを調節できる。

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キューランプ(Qランプ)

キューの一種で、キューをランプの光で伝える場合、そのランプを指す。ランプの点灯によるキューと、はじめから点灯していたランプを消灯させることによって合図を伝えるキューとの2種類がある。

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狭指向性

スーパーカーディオイドのこと。

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ギロ

打楽器の一種。中をくり抜いたヘチマやひょうたん、またはひょうたん形の木製や合成樹脂製の容器の表面に溝をつけたもの。これを、棒でこすって音を出す。グイロと呼ばれることもある。

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金管楽器

演奏者の唇の振動によって発声させる管楽器群を総称して金管楽器と呼ぶ。管体は主に真鍮で作られるが、必ずしも金属製の管楽器を意味するわけではない。主な金管楽器としては、トランペット、ホルン、トロンボーン、チューバなどがある。

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近接効果

音源とマイクロホンを近づけて収音を行うと、低音域が増強された音になるというマイクロホンの性質のこと。オンマイクにするほど低音域が増す。
マイクロホンの種類によって近接効果の現れ方は異なるが、主に指向性のあるマイクロホンで起こる。もっとも顕著に現れるのは、ベロシティ型マイクロホン両指向性である。
不自然な音となる現象だが、場合によっては音に厚みを出すなどプラスの効果として活用することもできる。
近接効果で音が不明瞭になることを避けるため、マイクロホン自体に低音域を減衰する回路(ローカットフィルター)が内蔵されたたものもあり、スイッチで回路のON・OFFを切り替えられるようになっている(この回路は近接効果に限らず、低周波騒音やハンドリングノイズを低減させる目的などでも使われる)。また、ボーカル用のマイクロホンは、近接効果の発生を考慮して、低音域を調整した設計になっているものも多い。

近接効果

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近接モニタリング

今日、ミキシングなどを行う際に、エンジニアの近距離に小型のモニタースピーカーを設置する場合が多い。この近距離のことをニアフィールドと呼ぶ。小型モニターの普及要因は、それまでの大型スピーカーや壁埋め込み型スピーカーよりも、低額、かつリスナーの環境に近いことなどが考えられる。

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※当用語集に掲載されている表現内容は、編者の解釈によるものです。
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