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音響・映像・ステージに関する専門用語や業界用語をご紹介します。

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用語解説

ボイスコイル

ダイナミック型スピーカームービングコイル型マイクロホンのユニットの内部構造に用いられているコイル。電磁誘導を利用し、スピーカーのダイアフラムを駆動させたり、マイクロホンのダイアフラムの動きを電気信号へ変換するためのコイル。紙やプラスチックフィルムなどを素材とする円筒(ボイスコイル・ボビン)に、銅やアルミの導線を巻いたもの。
アンプから送られてきた電気信号がダイナミック型スピーカーのボイスコイルに流れると、磁界が発生し、フレミングの法則によってボイスコイルが振動する。ボイスコイルが振動することで、直結するダイアフラムも一緒に振動する。このような仕組みによって、音声電気信号が物理振動に変換され、その振動が空気などに伝わり音波となる。

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防音

外部の音が内部に伝わることを防ぐこと。また、内部から外部へ音が漏れるのを防ぐこと。

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防振マイクロホン

ハンドマイクなど、外部からの振動を受けやすいマイクに、振動によるノイズなどを軽減するための処理を施したもの。

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放送衛星

略称はBS(Broadcasting Satellite)。衛星放送用の人工衛星のこと。地上から送信(アップリンク)した電波を受信し、別の周波数に変換したうえで、中継器(トランスポンダ)で地上に向けて再送信する(ダウンリンク)仕組み。

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ボーカル

声楽家のこと。バンドなどで歌を担当する人のこと。または、その声のこと。

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ボーダーライト

舞台上に一直線に吊るされている列状の照明のこと。舞台を均一に照らす。

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ポータブルスピーカー

小型で、持ち運びが可能なスピーカーのこと。小さいものは携帯音楽プレイヤーと同程度のサイズ感である。持ち運び用スピーカー。

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ポータル

プロセニアムの高さ、開口幅を調節するための舞台装置のこと。

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ポーラパターン

マイクロホン指向特性を表した図のこと。感度曲線、指向特性図などともいう。
マイクロホンを中心として360度方向に対する感度を示す。低域から高域まで、複数の周波数における感度が記されている場合が多い。
下の図は、Shure SM58のポーラパターン。

ポーラパターン

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ホール

演劇やコンサートを行うための会館、多目的ホールのこと。「箱」と呼ばれることもある。

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ホール音響

ホールにおいての音響。特に、ライブハウスや屋外など異なる条件での音響と区別する場合に用いられる。

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ホールドバックスピーカー

モニタースピーカーのこと。

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ホーン

1.音を遠くまで明瞭に響かせるためのスピーカーの部品の1つ。
2.音量の大きさを表す単位。物理的な音の強さではなく、ヒトの聴覚で感じる音の強さ(ラウドネス)を表すレベルの単位のこと。ホン、フォン。

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ホーンロード型

ホーンが付いたスピーカーのこと。ホーンを通して音を放射することによって、遠くまで明瞭な音を響かせることが可能になる。

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ポスタリゼーション

映像や写真などの諧調、ビット数を落とすことで、独特な色合いの画像に加工する画像編集ソフトなどの機能のこと。シルクスクリーン印刷を用いたポスターのように加工することが由来。少しの色の違いを、無視して色の数を減らす処理。

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ポストプロダクション

放送、パッケージメディア、映画等の映像作品において、編集から仕上げまでの作業のこと。また、それを行うスタジオや制作会社のことを指す。

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ポスプロ

ポストプロダクションの略。

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ポタアン

ポータブルヘッドホンアンプの略称。持ち運びが可能なヘッドホンアンプ(ヘッドホン用のアンプ)のこと。写真はiBasso Audioのポータブルヘッドホンアンプの一例。

ポタアン

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ポップガード

ポップスクリーンのこと。

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ポップスクリーン

ウインドスクリーンの一種で、ポップノイズの発生を防ぐためにマイクロホンと音源(口元)の間にセッティングし、風が直接マイクロホンにあたらないよう遮るもの。ボーカルやナレーションを録る際によく使われる。
ポップガード、ポップフィルター、ポップブロッカーなどとも言う。
形態は様々だが、円形のスクリーンにグースネックが付いているものが多い。スクリーンは、アルミなどの金属製のものや、ストッキングのような薄い布を張ったものがある。ネックをマイクスタンドに取り付け、スクリーンがマイクロホンの前にくるようセッティングして使う。

ポップスクリーン

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ポップノイズ

マイクロホンの振動板に息を吹きかけることでおこるノイズのこと。「ボッ」「ボコッ」というような雑音。吹かれの一種。
口の前(真正面)にマイクロホンを近づけ、「パ・ピ・プ・ペ・ポ」などの破裂音を発音した際におこりやすい。
ボーカル録音などでは、これを防止するためにポップスクリーンを使用することが多い。また、口元を斜め下や上から角度をつけて狙うなど、口の正面からマイクロホンを外すことでも防ぐことができる。

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ポップフィルター

ポップスクリーンのこと。

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ポップブロッカー

ポップスクリーンのこと。

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ホリゾント

舞台奥に設置された、舞台背景の演出に用いられる白い大きな幕のこと。ホリゾントライトによって投光し、青空や夕焼けなど、様々な背景を表現することが出来る。

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ホリゾントライト

舞台照明の一種で、複数色で構成されている多灯照明。組み合わせによってホリゾント幕を様々な色で照らし、舞台背景を演出する照明器具のこと。
舞台上部に吊り下げてホリゾントの上半分を照らすアッパーホリゾントライトと、舞台の床に設置してホリゾントの下半分を照らすロアーホリゾントライトに大別される。

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V(ボルト)

電圧、電位差および起動力を表す単位。イタリアの物理学者アレッサンドロ・ボルタに因んでいる。

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ホルン

金管楽器の一種。カタツムリのような形をしており、金管楽器の中でも広い音域を持つ。フレンチホルンやシングルホルンなど多くのタイプが存在するが、一般的に3〜5個の弁がある。弁が無いものをナチュラルホルンとして区別する。これは、郵便馬車の合図として用いられていたため、ポストホルンと呼ばれ、現在でもドイツなどヨーロッパの郵便事業社にはホルンのマークが使われている場合がある。

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ホワイトノイズ

周波数帯域において出力が一定なノイズのこと。白色雑音とも呼ぶ。低域から広域に渡って均一なエネルギーを持つノイズだが、人間の聴覚では「シャー」という高域特性のきつい音に感じる。
音に色は付いていないが、可視光線の周波数帯において全帯域のエネルギーが均一の場合に光は無色となることから、白色と表している。ちなみに、ピンクノイズが桃色と呼ばれる理由も同様の考え方によるもの。

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ホワイトバランス

白色を再現するための色温度のバランス。
カメラで撮影する際などは、あらかじめ任意の色温度の値を指定することでホワイトバランスを設定し、被写体の白をどのように表現するかを決める。
また、LEDディスプレイなど表示機器においても、画面上の白を表現するためのRGB各色の比率を細かく調整できるものがある。
このように、白を正しく表現するために色温度を調整する作業を、ホワイトバランス調整、またはホワイトバランスを取るなどと言う。
これに対して、黒色を正しく表現するための色温度のバランスのことを、ブラックバランスと呼ぶ。

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ホン

音量の大きさを表す単位。物理的な音の強さではなく、ヒトの聴覚で感じる音の強さ(ラウドネス)を表すレベルの単位のこと。ホーン、フォン。

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回り舞台における円形の回転面のこと。舞台の中央に設置される。

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ボンゴ

打楽器の一種。大小2つの太鼓を横一列に並べた楽器。

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本日は晴天なり

アメリカの放送局で音声回線のチェックを行う際に使用される言葉「It's fine today」を参考にし、日本用に直訳した言葉。1925年に、中央気象台の試験放送で「本日は晴天なり」と放送し、同年の3月に東京放送局(現NHK)が同文をチェックに用いたことが始まりで、日本全国で同文が使われるようになったと言われている。
「It's fine today」という短い英文の中には、マイクロホンにとって収音の難しい破裂音や摩擦音といった、サウンドチェックに必要なあらゆる音声の要素が含まれている。しかし、日本語訳の発音にはそれらの要素が少なく、サウンドチェックに向いている言葉とは言いにくい。

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ポン出し

1.効果音や音楽を、タイミング良く鳴らすこと。演劇や番組放送など、多くは一回きりの生の現場において、場面の進行に合わせて適切なタイミングを見極め、一つあるいは複数の音を確実に出すことが求められるため、緊張感や注意深さが必要とされる仕事である。
2.1.を行うための機器のこと。具体的には、サンプラーや、MD、CDなどの再生メディアが使用される。

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本読み

稽古の初期の段階に、作品や演出などの理解を深めるため、役者が台本を読み合わせること。芝居の動作などはつけない。

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※当用語集に掲載されている表現内容は、編者の解釈によるものです。
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