ターゲットラウドネスレベル 読み: たーげっとらうどねすれべる 英語:Target loudness level
- ホーム
- ターゲットラウドネスレベル
用語解説
平均ラウドネスレベルの目標基準値のこと。ターゲットラウドネス値、ターゲットレベルなどとも言う。
デジタル放送において、各番組の聴取レベルを適正に保つために設定された。
ITU-R(国際電気通信連合 無線通信部門) BS.1864(デジタルテレビ放送用番組の国際交換におけるラウドネス運用規準)では、ターゲットラウドネスレベルを-24LKFSと定めている。
ATSC(先進型テレビジョン方式委員会)やEBUにおいても同様の規定が定められている。日本でもITUに準拠する形で、ARIB(電波産業会)のTR-B32(デジタルテレビ放送番組におけるラウドネス運用規定)、NAB(日本民間放送連盟)の技術基準 T032(テレビ放送における音声レベル運用規準)などが策定された。
当初、日本のデジタルテレビ放送は、音声基準レベルを、1kHz/+4dBに対して-20dBFS(NAB)、-18dBFS(NHK)としていた。しかし、電気的な音圧の値は必ずしも人間が感じる知覚的な音の大きさ(ラウドネス)とは一致せず、放送業界ではコンテンツ間(番組・CM・音楽)やチャンネル間で生じるラウドネスの違いを問題としていた。NAB技術基準T032は、2012年10月1日より適用される。また、NHKでも2013年度の番組より、ITU-Rに準拠したラウドネスメーター運用によるラウドネスレベル管理を開始する。