社史

長野冬季オリンピックで、会場15ヵ所の大型映像機器の貸出・オペレートを担当

長野冬季オリンピック(1998年)メイン会場のFT-30長野冬季オリンピック(1998年)メイン会場のFT-30

 世界最大のスポーツイベントであり、通算3度目の日本開催となった1998(平成10)年の長野冬季オリンピックにおいて、ヒビノは15の会場で大型映像機器のレンタルと設置及びオペレートを行った。
 長野市のメイン会場(開閉会式会場)では、松下通信工業製540インチ及び380インチの30oピッチ放電管方式ディスプレイ「FT-30」を計3面運用。FT-30は、LEDディスプレイ登場までの過渡的な機材であったが、これまでの車載型アストロビジョンと違って、モジュールを縦・横に組み合わせることで画面サイズを変えられる構造になった点で大きな進化だった。可搬性が向上したことで、搬入やセットアップが効率的に行えるという大きなメリットがあり、長野オリンピックでは可搬性の良さを生かして開会式後も、他競技会場で随時運用した。冬季の屋外ということで、氷点下の環境で放電管が保つかという不安を抱えていたため、セッティング後は電源を一度も落とさなかったという。
 また、スキー・ジャンプ、スキー・フリースタイル、ボブスレー・リュージュ各会場では車載型アストロビジョン、カーリング会場ではキューブの9面マルチを運用。その他、同業他社からも映像機材を調達して対応した。さらに、会場外の観衆に向けて競技や表彰式の模様をメディアランナーで放映するなど、バラエティに富んだヒビノの大型映像は、100名を超えるスタッフの活躍とともに、長野オリンピックというビッグイベントでいっそう注目を浴びることとなった。

長野冬季オリンピック(1998年)長野駅東口オリンピックプラザのメディアランナー長野冬季オリンピック(1998年)長野駅東口オリンピックプラザのメディアランナー

 FT-30は長野オリンピック終了後に買い取り、2000年のシドニー夏季オリンピックでも野球とレガッタの会場で使用した。一方、同年からメーカー各社がフルカラーLEDディスプレイの発売を本格的に開始し、最新のアストロビジョンも放電管方式からLEDに切り替わったため、ヒビノは20oピッチのLEDディスプレイ「GS-200」を導入するなどして、計4ヵ所で大型映像機器のレンタルと設置及びオペレートを担当した。
 続く2002年のソルトレイクシティ冬季オリンピックも担当することになり、世界最大のスポーツイベントを連続して手掛けるヒビノの信用は高まったが、一方で相次ぐ大型映像機器への投資は莫大で、今後どのように回収していくかという課題も残った。

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※ここに掲載した情報は、2015年2月発行の「ゴールなき頂を求めて 挑戦こそが我らの誇り ヒビノ株式会社50年史」より転載したものです。この記事の無断引用、無断転載を固く禁じます。

第4章 転換期 1994〜2003

第4の柱を求めて

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