社史

大阪出張所が大阪営業所に昇格──関西拠点の拡大

大阪営業所(大阪府吹田市豊津町)大阪営業所(大阪府吹田市豊津町)

 国内における事業拡大の拠点として、関西圏でのコンサート音響事業を成長軌道に乗せた大阪出張所は、1987(昭和62)年2月、大阪営業所に格上げとなった。同時に、開設当初の新大阪のマンションオフィスから吹田市豊津町に移転して、新たに音響機器販売事業を開始することとなった。
 大阪、神戸などの市街地を中心に、劇場やホテル、多目的ホールの建設が進み、AVC販売事業部にとっても、関西地区は見逃せないターゲットエリアになっていた。大阪出張所開設以来、地場に根ざした営業を重視してきたこともあり、日本通信小野特機株式会社(現 ジャトー株式会社(※外部サイトへ移動します))の仕入れ担当だった朝田勇を初代AVC販売事業部大阪営業所長に迎え入れることで、大阪における音響機器販売事業はスタートを切った。朝田の在籍した日本通信小野特機は、大阪に本社を置く業務用音響・映像機器のシステム設計・施工を手掛ける関西有数の会社で、大阪万博のパビリオンや大阪城ホールをはじめ、ホテルや劇場などの音響システムの施工実績も豊富だった。朝田は所長として精力的に商圏拡大に動き、1988年9月には新神戸オリエンタルホテル(当時)に併設された劇場などに音響機材を多数納入するなど、大型案件を獲得している。
 1987年4月には、映像部も設置し、大阪営業所はコンサート音響、音響機器販売、映像サービスの3事業に拡大。同7月から8月にかけて開催されたフジサンケイグループ、フジテレビ、関西テレビ主催のビッグイベント「コミュニケーションカーニバル 夢工場 ’87」(大阪会場)の映像サポートを担当し、順調な滑り出しをみせた。1990年4月から9月にかけて開催された「国際花と緑の博覧会」(略称:花博)では、PA事業部がオープニングイベント及び連日開催されたライブステージの音響を担当する一方で、映像部は「JT館」パビリオンの映像表示を担当し、30数台のライド型アトラクションの1台1台に3管式プロジェクターを設置・運用した。3管式プロジェクターは、地球の磁場の影響によりライドの方向が変わるたびにデリケートな調整を要したが、高度な技術をもってパビリオンの運営を成功に導いた。
 バブル景気や全国的イベントブームに後押しされて、大阪営業所は急成長を遂げていく。

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※ここに掲載した情報は、2015年2月発行の「ゴールなき頂を求めて 挑戦こそが我らの誇り ヒビノ株式会社50年史」より転載したものです。この記事の無断引用、無断転載を固く禁じます。

第3章 拡大期 1984〜1993

音と映像のプレゼンテーター誕生

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