社史

Crown(AMCRON)ブランドの獲得

 Shure、JBLに続く輸入音響機器として、ヒビノが初めてディストリビューターとして扱ったブランドが、パワーアンプを主力とするアメリカのCrownだった。
 日比野は、1973(昭和48)年のトム・ジョーンズ来日コンサートでCrownを知った。同じ100W出力でも国産のものとのパワーの差は歴然だった。伊藤忠商事株式会社勤務を経てNDCという商社を経営していた横田功(のちのHibino Audio-Visual USA Inc.社長)の仲立ちにより、1976年2月に輸入総代理店契約を結び、日本では商標の関係で「AMCRON」というブランドで展開することになった。世界初のDC(直流・直結)パワーアンプ「DC-300」の性能は折り紙つきで、1978年、PA事業部がこれを導入して、その音の良さと抜群の安定性を現場で実証することとなった。
 DC-300シリーズから、Micro-Tech、Macro-Techシリーズ、そしてI-Techシリーズと、時代とともに小型大出力化を進め、PAやSRの現場のみならず放送局やレコーディングスタジオ、ホール設備などでも導入が進み、PAと販売の両面でヒビノのパワーアンプの代名詞ともなった。1985年の「つくば科学万博」では、ソニー・ジャンボトロンの音響設備のアンプとして採用されるなど、あらゆるシーンで安定した性能を発揮し、販売事業部の中核ブランドとして長く業績に貢献した。

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※ここに掲載した情報は、2015年2月発行の「ゴールなき頂を求めて 挑戦こそが我らの誇り ヒビノ株式会社50年史」より転載したものです。この記事の無断引用、無断転載を固く禁じます。

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