社史

照明機器販売事業への参入とM&Aの積極推進

ファーストエンジニアリング社が2013年9月より輸入総代理店業務を開始した照明機器ブランドAyrton ©2013 Todd Kaplanファーストエンジニアリング社が2013年9月より輸入総代理店業務を開始した照明機器ブランドAyrton
©2013 Todd Kaplan

 ヒビノグループは、中期経営計画「Action 50」の中で、M&Aを活用した業界シェアの向上と周辺事業への進出に取り組んでいる。社長の日比野晃久は、今後のヒビノグループの方向性として、「音響」「映像」「音楽」「ライブ」という4つのキーワードのもとでビジネスを展開していく考えを示し、あらゆる経営資源をこの4つの要素に集中していくこととした。
 コンサートのショーアップ、エンターテインメント化が進む中で、音響と映像の分野のみならず、照明のニーズにも応えられる体制を整えるために、2013(平成25)年7月、「株式会社ファーストエンジニアリング」を完全子会社化した。同社は、舞台照明機器の販売やシステム設計・施工を手掛け、全国のホール、ライブハウスなどに豊富な実績があり、主力商品であるAvolites社(イギリス)のライティングコンソールは、国内の舞台照明市場において圧倒的な知名度と人気を誇っている。ヒビノとして初となる舞台照明分野への参入は、将来的な「音響」「映像」「音楽」「ライブ」のトータル・ソリューション企業への第一歩として、位置づけられた。

ファーストエンジニアリング社がEXシアター六本木に納入したAvolitesのライティングコンソールファーストエンジニアリング社がEXシアター六本木に納入したAvolitesのライティングコンソール

 M&A戦略としてはほかに、2010年10月に全国の劇場やホールの音響及び映像システムの設計・施工を手掛ける「ビクターアークス株式会社」(現 株式会社JVCケンウッド・アークス)を持分法適用関連会社化し、ヒビノはホール音響分野へ本格参入を果たした。
 2013年1月には放送機器を中心とした業務用映像音声機器のレンタル業を営む「株式会社べスコ」(現 ヒビノベスコ株式会社)を完全孫会社化。同年6月には「株式会社エィティスリー」を完全子会社化した。エィティスリーが運営する老舗ライブハウス「ケネディハウス銀座」は、1960〜70年代のロックやポップス、グループサウンズから最近のヒットソングまで、幅広い年齢層にアピールするラインアップを特徴としており、「加瀬邦彦&ザ・ワイルドワンズ」「加山雄三&ハイパーランチャーズ」の定期ライブを開催している。ヒビノのライブハウス事業は、将来的にはソフト分野への本格参入も視野に入れながらの実験的な試みといえる。

ケネディハウス銀座の店内ケネディハウス銀座の店内

「加瀬邦彦&ザ・ワイルドワンズ」。ケネディハウス銀座で定期ライブを行っている「加瀬邦彦&ザ・ワイルドワンズ」。ケネディハウス銀座で定期ライブを行っている

 2014年3月には、映画館の映像及び音響装置の販売、システム設計・施工などを手掛ける「コバレント販売株式会社」(現 ヒビノイマジニアリング株式会社)を完全子会社化し、ヒビノグループが扱う輸入商品の販売拡大に向け、シネマ市場を強化した。

ヒビノイマジニアリング社がデジタル映写システムを納入した横浜ブルク13シアター1ヒビノイマジニアリング社がデジタル映写システムを納入した横浜ブルク13シアター1

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※ここに掲載した情報は、2015年2月発行の「ゴールなき頂を求めて 挑戦こそが我らの誇り ヒビノ株式会社50年史」より転載したものです。この記事の無断引用、無断転載を固く禁じます。

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