社史

「STEALTH」導入開始──コンサート映像市場の拡大

「スキマスイッチ ARENA TOUR'07"W-ARENA"」で運用したSTEALTH「スキマスイッチ ARENA TOUR'07"W-ARENA"」で運用したSTEALTH

 ヒビノのコンサート映像サービスにとって、事業拡大の可能性を秘めた画期的なLEDディスプレイが登場した。アメリカ・ELEMENT LABS社の開発による「STEALTH」であった。2006(平成18)年5月から9月にかけて行われたマドンナのワールドツアー「The Confessions Tour」で初めて本格運用されたといわれるSTEALTHは、ステージ上での使用を前提に設計されたもので、劇的な軽量化とシースルー構造を特長としていた。
 天井から吊ることができる重量は会場ごとに制限があり、大画面を構築するには、少しでもLEDユニットを軽くする必要があった。STEALTHの基本ユニットは、40cm角の格子状(メッシュ状)のパネルにLED素子を25mm間隔に実装することで、平米当たりの重量を従来の10分の1程度まで軽量化していた。この軽量構造によってステージ上に大画面を組んで天井から吊り下げるという運用が可能になったうえ、横長や縦長、360度のスクリーンといったデザインも容易に構築できるため、ステージ演出のツールとして優位性が高かった。またメッシュ状であるがゆえの透過(シースルー)効果によって、ステージングの幅を格段に広げるというもう一つのメリットを有していた。
 ヒビノビジュアル Div.は、コンサート映像における顧客提案力の向上を図るため、STEALTHの導入を決め、ヒビノクロマテック Div.は、2007年1月にELEMENT LABS社と輸入総代理店契約を結んだ。
 ヒビノビジュアル Div.におけるSTEALTHのデビューは、同年5月のMr.ChildrenとEXILEのツアーだった。さらに、同年12月31日の「第58回NHK紅白歌合戦」では、ChromaLED 6BとSTEALTHを組み合わせた3層構造のLED画面がステージで上下昇降、左右開閉するという立体的かつ斬新な映像演出が話題を呼んだ。

第40回東京モーターショー2007 ホンダブース。壁面及び天井一面をSTEALTHによる映像で埋め尽くした第40回東京モーターショー2007 ホンダブース。壁面及び天井一面をSTEALTHによる映像で埋め尽くした

第40回東京モーターショー2007 スバルブース第40回東京モーターショー2007 スバルブース

第40回東京モーターショー2007 三菱ブース第40回東京モーターショー2007 三菱ブース

第40回東京モーターショー2007 日産ブース第40回東京モーターショー2007 日産ブース

 第40回東京モーターショー2007のホンダ、トヨタ、スバル、三菱の各ブースでは、ChromaLEDとSTEALTHを組み合わせて使用。中でもホンダブースでは、STEALTHの軽量さを生かして天井一面を映像で埋め尽くすという演出を実現。まさにLEDディスプレイ・システムの新時代を象徴するブースとなった。

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※ここに掲載した情報は、2015年2月発行の「ゴールなき頂を求めて 挑戦こそが我らの誇り ヒビノ株式会社50年史」より転載したものです。この記事の無断引用、無断転載を固く禁じます。

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