社史

ヨーロッパ、アジアの拠点づくり──次なる海外展開へ

 高品質・高精彩のChromaLEDシリーズを主軸に、多彩なラインアップを加えたヒビノのLEDディスプレイ・システムは、高級車メーカーや一流のファッションブランドが集積し、高画質映像に対するニーズの高いヨーロッパ市場で評価を得ることに成功した。ヒビノは次なる海外展開を見据え、2008(平成20)年の北京夏季オリンピック、2010年の上海国際博覧会(上海万博)など世界的イベントの開催を控える中国、さらに経済成長を続けるアジアにおけるビジネスチャンスをうかがった。
 2007年4月、ヨーロッパ市場の拠点として現地法人「Hibino Europe Limited(ヒビノ ヨーロッパ リミテッド)」を、イギリス・ロンドン郊外に開設。さらに同年8月には、アジア市場、特に中国向けの拠点として「Hibino Asia Pacific Limited(ヒビノ アジア パシフィック リミテッド)」を香港に開設した。
 両法人とも、LEDディスプレイ・システムの販売と保守をメインとしたビジネスを展開することとした。さらにHibino Asia Pacific Limitedは、一部製品の製造企画・管理も担う戦略をとり、2008年11月、全天候対応シースルータイプのLEDディスプレイ・システム「Chromawall 12」を開発した。

秋葉原UDXビジョンに採用されたChromawall 12(2012年)秋葉原UDXビジョンに採用されたChromawall 12(2012年)

 また2010年4月には、「Hibino Asia Pacific (Shanghai) Limited(ヒビノ アジア パシフィック(シャンハイ)リミテッド)」を設立。ヒビノビジュアル Div.が受注した上海万博「日本館」パビリオンの映像サポート案件の拠点とした。
 かつてのアメリカ、韓国への進出と撤退をバネに、新たな海外への販路拡大を期した拠点の設置は、自社開発製品の販売や運用ノウハウを輸出することを通じて、ヒビノのブランドをよりワールドワイドなものにしていこうという決意表明でもあった。ただし、リーマン・ショック後の市場低迷により、Hibino Europe Limitedは事業縮小を余儀なくされている。一方、中国の2法人は2011年11月に完全子会社化し、2012年4月から上海で大型映像サービスを開始した。経済成長を続ける中国では、特に活況を呈するモーターショー(上海、北京、広州、成都など)のニーズに対応する戦略を強化している。

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※ここに掲載した情報は、2015年2月発行の「ゴールなき頂を求めて 挑戦こそが我らの誇り ヒビノ株式会社50年史」より転載したものです。この記事の無断引用、無断転載を固く禁じます。

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