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ヒビノ株式会社

近接効果 読み: きんせつこうか

用語解説

音源とマイクロホンを近づけて収音を行うと、低音域が増強された音になるというマイクロホンの性質のこと。オンマイクにするほど低音域が増す。

マイクロホンの種類によって近接効果の現れ方は異なるが、主に指向性のあるマイクロホンで起こる。もっとも顕著に現れるのは、ベロシティ型マイクロホンの両指向性である。
不自然な音となる現象だが、場合によっては音に厚みを出すなどプラスの効果として活用することもできる。

近接効果で音が不明瞭になることを避けるため、マイクロホン自体に低音域を減衰する回路(ローカットフィルター)が内蔵されたたものもあり、スイッチで回路のON・OFFを切り替えられるようになっている(この回路は近接効果に限らず、低周波騒音やハンドリングノイズを低減させる目的などでも使われる)。また、ボーカル用のマイクロホンは、近接効果の発生を考慮して、低音域を調整した設計になっているものも多い。

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