イヤーモニター 読み: いやーもにたー 英語:Ear monitor
音響用語解説
コンサート等のステージで、演奏者が演奏に必要な音をイヤホンで聴取するシステムのこと。モニターシステムの一種。送信機から送られた音を受信機でモニターする。インイヤーモニター、イヤモニなどともいう。
送る音の操作はモニターエンジニアが行い、演奏者はキューボックスやポータブル型のワイヤレス受信機などに接続したイヤホンから音をモニターする。
モニタースピーカーと比べたイヤーモニターの利点は、ハウリングがないことや機器がコンパクトなこと。また、ワイヤレスのイヤーモニターを用いる場合、ミュージシャンはステージ上を移動しても常に一定のモニター環境を得られ、動作を制限されないことから、近年のコンサートでは必要不可欠な機器となった。
ワイヤレスイヤーモニターシステムは、日本の法律では正式名称を「イヤーモニター用ラジオマイク」としており、電波法の特定ラジオマイクにあたる。2005年、特定ラジオマイクにステレオ送信が認められ、ワイヤレスイヤーモニターが日本国内で運用可能となった。