マルチウェイスピーカー 読み: まるちうぇいすぴーかー 英語:Multiway speaker
音響用語解説
全ての周波数帯域を1種類のユニットで再生するフルレンジスピーカーに対して、周波数帯域を2つ以上に分割し、それらを2種類以上のスピーカーユニットを用いて再生するスピーカー及びスピーカーシステムのこと。単にマルチウェイとも呼ぶ。
周波数帯域を分割する方法の違いによって、アクティブ型(チャンネルデバイダー式)とパッシブ型(ネットワーク式)に分けられる。アクティブ型についてはマルチアンプドライブを参照のこと。
パッシブ型(ネットワーク式)のマルチウェイスピーカーは、スピーカーに内蔵したクロスオーバー・ネットワークにより、入力された音声信号の周波数帯域を複数に分割して、それぞれの帯域を別々のユニットで再生する。例えば下図のようにウーファー(低音域)、スコーカー(中音域)、ツィーター(高音域)の3種類のユニットで構成したマルチウェイを3ウェイスピーカーと呼ぶ。
ユニットの種類を増やすことで、それぞれの帯域に特化したユニットを用いることができ、音質の向上を期待できる。反面、周波数帯域を分割するクロスオーバー・ネットワークの回路設計や調整は難しく、コストも高くなる。