ステージを彩った超大規模な映像システム
2020年12月某日、ヒビノの映像機材を大量に積んだ13台の11トン大型トラックが東京ドームに入りました。搬入・設置のスタートです。一般的なアリーナコンサートは、映像、音響、照明、道具などのすべてを合わせ20台ほどで全国ツアーを周りますから、一社でこの台数は驚愕の物量だったといえます。

メインステージの間口を超えて広がる巨大画面は、9mmピッチLEDディスプレイ・システム「Carbon9」です。使用したLEDパネルは、1,418枚。面積にして1,020㎡。全幅54メートル、高さは7階の建築物に匹敵する22.8メートルに及びました。

XRステージでは、ステージを構成するLEDディスプレイ(※)はもちろんのこと、カメラトラッキングや送出システムを含む「XRシステム」のすべてを担当しました。現実世界と仮想世界を融合させたXR空間で魅せる映像演出。早期よりXRを積極的に活用し、運用ノウハウを蓄積してきたヒビノの強い分野です。
(※)XRステージのLEDディスプレイ・システムは、壁面が3mmピッチ「BlackOnyX3」(W9m×H4m×2面)、床面が5mmピッチ「Black Marble 5」(9m×9m)。
この他にも、ステージの各所に設置された画面や天井に向けられたプロジェクターなど、東京ドームの随所に多種多様な映像表示装置が仕込まれていたわけですが、そのすべてに画を送る「送出システム」もヒビノの担当でした。実に「8K」×2枚分。驚異のピクセルコントロールです。これもまた、今までにないスケールだったといえます(イメージとしては、通常のドームコンサートの4倍の規模)。
本番を対応したヒビノの映像チームは、35名。うち6名がメインステージ、3名がXRステージをオペレーションしました。過去のドームツアーが20名体制だったことを思うと、いかに演出の規模が大きかったかを想像いただけるのではないでしょうか。
総面積1万㎡を超えるLEDディスプレイや最新鋭の送出システムなど、映像機材を世界屈指の規模で保有するヒビノ。大規模な映像演出は得意とするところですが、一つのコンサートに投入するシステムとしては、並外れた規模でした。2020年の大晦日は、嵐のほかにも複数の大型案件をサポートしていましたが、持ち前の機材力に加え、コロナ禍で大型会場の現場が少なかったこともあって、希望通りの機材を確保し、理想的な超大規模システムを構築できたことは、救いだったといえます。






