高精細と音響透過の両立にこだわった理由

XD HALL内部イメージ 提供:(公社)大阪パビリオン
「XD HALL」の体験エリアは、全方位から映像で包み込まれる空間設計となっています。円柱状で高さ4.8メートル、内周37.76メートルの完全リング状の側面と、直径12.7メートルの天面をLEDディスプレイで構成し、床面はプロジェクターによって映像を投影しています。
大部分を構成するLEDディスプレイの最大の特徴は、「高精細かつコントラストの高い映像表現」と「背面に設置したスピーカーの音をできる限り音質を損なわず通すこと」の両立です。
映像と音が連動し、まるで「モンスターハンター」の世界へ入り込んだかのような没入感を生み出すには、スピーカーをLEDディスプレイの裏側に隠しつつ、クリアで迫力のある音を体験エリアへ届ける必要がありました。しかし、一般的なLEDディスプレイは、裏側にスピーカーを設置したとしても音は透過せず、演出は成り立ちません。一方で、音を通しやすい従来の透過型LEDディスプレイ(コンサートなどで使用されることが多い)はLED素子同士が離れているドットピッチの粗いものしかなく、今度は映像の解像度が粗くなります。「映像美」と「音のクオリティ」の両立が大きな課題となりました。
「XD HALL」検討の初期段階では、壁面・天面もプロジェクターによる投影にする案も浮上しました。しかし、カプコンから、「大阪・関西万博でお客様にモンスターハンターの世界に入り込む体験を提供したい。没入感を第一に映像機材なども相談したい」とのリクエストがあり、自発光で鮮やかな色彩と高いコントラスト比を誇るLEDディスプレイの採用を決定。「高精細かつ音響透過型」のLEDディスプレイ開発へと踏み切りました。













